子どもが自分で調べ、学ぶために大切な「楽しさ」

【スペシャル対談】ゆる言語学ラジオ✕川上徹也(後編)

春仲萌絵さんが対談を聞きながらその場で完成させたグラフィックレコーディング

『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』を上梓したコピーライターの川上徹也さんと、グラフィッククリエイターの春仲萌絵さん。言語学ブームを牽引する人気YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」の配信者である水野太貴(みずの・だいき)さん、堀元見(ほりもと・けん)さんと、「」について語っていただきました。

<前編はこちら>

川上徹也さん(以下、川上さん):
水野さんは子どものころから言語に関心があったとおっしゃってましたが、堀元さんは幅広い知識があって、雑学王って感じですよね。読書量もすごい。子どものころからそうだったんですか?

堀元見さん(以下、堀元さん):
そうですね。僕の場合は「なんかうまいこと言いたい」って欲がつねにあって、そのために知識とか言葉を漁った感じです。人から「オオー」って思われることを言いたいんですよ。

たとえば、これ高校のときの校長先生が言ってた話なんですけど、「キャリア」って言葉はもともと車輪がとおったあとの轍(わだち)を意味する言葉なんですね。だから、あなたのキャリアっていうのは「自分はこうやって進むぞ」と決めてつくるものではなくて、これまで歩いてきた道(過去)を振り返ったとき、後ろにできているものなんですよ……っていう話をしていたんです。

それを聞いて「コイツ、いいこと言うなあ」って思って。

堀元さん(左)と水野さん(右)
(撮影:講談社児童図書出版部)

水野太貴さん(以下、水野さん):
校長先生をコイツ呼ばわりしちゃダメ!

堀元さん:
ちなみに、僕の場合は「言いたい言葉」が先行していて、そのためにどういう話をしようかみたいな順番ですね。

川上さん:
なんか、本末転倒な感じがしますね(笑)

堀元さん:
ちなみに最近は、「テラ」に関する話がしたくてしょうがないです。テラバイトの「テラ」って10の12乗のことなんですけど、これって「怪物」が語源らしいんですよ。で、人間が1回射精して出る精子のデータ量って、1500テラバイトらしいんです。

つまりこれって、一度の射精で1500体もの怪物を放っているってことなんですよね……っていう話を、「ゆる言語学ラジオ」のどこかでしたいなあと、虎視眈々と狙ってます。こういう情報をつねに収集してますね。

水野さん:
そんなことを終始考えているやつと収録したくないなあ。というか、その話題って「オオー」って感心されます? いま地獄みたいな空気になってるけど?

次のページへ 「ムダな知識」が大切なワケ
24 件