赤ちゃんが五感で喜ぶ「ウッドスタート」 “木育”の第1歩とは?
木育インストラクター・吉川美智子さんに教えてもらう「木育のはじめ方」#1 ウッドスタートにぴったりな木のおもちゃ3選
2021.11.06
「ウッドスタート」にぴったりな、定番の木のおもちゃ
赤ちゃんの初めてのおもちゃに木を取り入れよう、という「ウッドスタート」。
果たしてどのようなおもちゃを選べばいいのでしょうか。
トイショップ『アプティ』の杉村美由紀さんに、「ウッドスタート」にぴったりな木のおもちゃを教えてもらいました。
まあるいつみきmini
「まあるく」「すべすべ」な、河原にある石のようなつみき。
16ピースすべて、木の種類とかたちが違うので、色あい、香り、手触り、重さ、音の違いを遊びながら感じられます。
小さい子どもの手に馴染むちょうど良いサイズで、無塗装でなめらかに仕上げているので口に入れても安心です。「子どもによって好きなピースが違うんですよ」と杉村さん。毎日遊んでいるうちに、手触り、温もりなどの違いを感じ、毎回、同じものを手に取って遊ぶ子もいるそうです。
KItoTEto 百年杉の森の積み木
「ウッドスタート宣言」をしている秋田県大館市の誕生祝い品に選定されているのがこちらのつみきです。
大館市の伝統工芸「曲げわっぱ」に使えなかった秋田百年杉を、職人さんたちがつみきに仕上げました。
「百年杉をマグロに例えると曲げわっぱに使われるのは一番上質な上トロの部分。でも、中落や赤身にあたる部分もまだまだ美味しいところなので、つみきとして生まれ変わらせました」(杉村さん)
すべて積むと小判型のお弁当箱の形になり、半円ピースが遊びの幅を広げます。スギ材のため軽く、柔らかな手触りで木目も美しく香りも良い。にぎにぎしたり拍子木のようにならしたりと、自由に遊べます。
クルクルサンサンカー+
こちらは、東京おもちゃ美術館内の「赤ちゃん木育ひろば」でも大人気のおもちゃ。
ビー玉の鮮やかな色と、木肌の対比が美しく、引っ張るとビー玉部分が回転し、カチカチとかわいい音が出ます。
赤ちゃんの頃は、おもちゃの後を追うことでハイハイによる全身運動を促し、歩き始めたら自分で紐を引っ張りながら遊べるので、全身の筋肉を使う動作の発達にもつながります。
ファーストトイの定番で、「自分が使っていて楽しかったから」と、お友達の出産祝いに買いにくる人も多くいます。
木のおもちゃは、東京おもちゃ美術館内にあり、たくさんの木のおもちゃで遊べる「赤ちゃん木育ひろば」を利用する小さいお子さんはもちろん、小学生のお子さんにも大人気。
また、デザインがシンプルな木のおもちゃは、使うほど味が出てくるので、親子三世代で使っているという人も。
長く愛用できる素敵な木のおもちゃは、赤ちゃんの贈り物としても喜ばれています。『アプティ』には、オンラインストアもあるのでぜひチェックしてみてください。
アプティ オンラインストア
https://goodtoy-guide.com/
第2回は、次回は近場の公園で楽しむ「木育」をご紹介します。
取材・文/石本真樹
※「木育」の連載は全3回。ほかの回はこちら。
吉川 美智子
認定NPO法人芸術と遊び創造協会木育推進事業部・木育インストラクター。おもちゃコンサルタント、保育ナチュラリスト。 出産を機に子どもの育成や遊びに興味をもち、おもちゃコンサルタントの資格を取得。その後、自然とのふれあいや木育の重要性を感じ、現在は木育インストラクターや保育ナチュラリストとして、養成講座等の企画運営にあたっている。 東京おもちゃ美術館 https://art-play.or.jp/ttm/
認定NPO法人芸術と遊び創造協会木育推進事業部・木育インストラクター。おもちゃコンサルタント、保育ナチュラリスト。 出産を機に子どもの育成や遊びに興味をもち、おもちゃコンサルタントの資格を取得。その後、自然とのふれあいや木育の重要性を感じ、現在は木育インストラクターや保育ナチュラリストとして、養成講座等の企画運営にあたっている。 東京おもちゃ美術館 https://art-play.or.jp/ttm/