見ず知らずの人が困っていたら、どうする? 【今日の聖書のことば】佐藤優・作家

「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である」とは 〔3分で読める! やさしい心を育むメッセージ〕(3)

作家:佐藤 優

イラスト:力石ありか

※本記事は書籍『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(著:佐藤優)の一部を抜粋、編集したものです。

【医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である】

聖書:
医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。
『私が求めるのは慈しみであって、いけにえではない』
とはどういう意味か、行って学びなさい。

メッセージ:
ほんとうに困っている人を見捨てない

イエスが活動していたころの中東のパレスチナはローマ帝国に支配されていて、ローマ帝国のために働く徴税人(税金を集める人)はきらわれていました。

徴税人のなかには、税金を多めに集めて、その一部を自分のものにしてしまう悪い人が少なくなかったからです。

しかし、イエスはそんな徴税人であるマタイを弟子のひとりにしていました。

そのため、ユダヤ教の律法学者たちは、
「徴税人を弟子にするなんてけしからん」
とイエスを攻撃します。

そのとき、イエスがいったのが、このことばでした。

ほんとうに助けが必要な人は?

聖書にある「丈夫な人」は、ユダヤ教の律法学者のように
「『自分は正しい』と思って生きている人」
です。

そして「病人」は
「人からきらわれ、『自分は悪い人間だ』と思って生きている人」
です。

イエスはきらわれ者の徴税人にこそ、救いが必要だと伝えたかったのです。

見ず知らずの人にこそ親切にしよう

私たちは、自分と仲がいい人は助けるけれど、見ず知らずの、ほんとうに困っている人には見て見ぬふりをすることがあります。

このことばは、それに気づき、行動を起こそうという意味なのです。

『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』
佐藤優(監修)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-06-531753-2
イラスト©力石ありか
読者対象:小学校3年生以上

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さとう まさる

佐藤 優

Sato Masaru
作家・元外務省主任分析官

1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年同志社大学大学院神学研究所修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に...