男の子の【精巣捻転】とは? 6時間以内に緊急手術をしないと「精巣・金玉・睾丸」が失われる危険性 泌尿器科医が詳しく解説

泌尿器科医・岡田百合香先生に聞く、「精巣(金玉)」トラブル #1 ~精巣捻転 (せいそうねんてん)~

泌尿器科医:岡田 百合香

腹痛や嘔吐を伴うこともあり判断が難しい

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この精巣捻転の発症年齢は、新生児期が10%、思春期(12~16歳がピーク)が65%と、子どもによくみられる疾患です。しかも、発症する時間帯が夜中~朝方に多いといいます。

「典型的な症状としては、急激な陰部の痛みです。突然血液が途絶える病気なので、痛みも突如現れます」(岡田先生)

じんわり徐々に痛くなるというよりは、「痛くなったタイミングが明確にあるのが特徴」とのことですが、小さな子どもだったりすると、自分の痛みを説明するのが難しい場合があります。

「腹痛や嘔吐を伴うこともあります。まず『お腹が痛い』と訴えることも少なくありません。そのため胃腸炎などと間違われやすいのですが、いつもと様子が違うなと感じたら、『たまたま、もしくは金玉は痛くない?』と聞いてください」(岡田先生)

消化器系の痛みや症状が先に出てきてしまうことも少なくなく、判断がとても難しい、と岡田先生。

「医師になった最初の段階で『男児の腹痛はパンツの中まで診察しなさい』と教わります。

精巣の左右差もポイントです。『左右のどちらかが明らかに大きくなっていないか』『精巣の位置に違いはないか』『陰嚢の皮膚が赤くなっていないか』を確認してみてください」
(岡田先生)

発症から6時間以内に手術が必要

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