ベビーカー移動 パパママの不安を救うルート検索・保険・駅レンタルが超便利!

安全・快適な「ベビーカー移動」のために2023 #2~新サービス編~

ライター:遠藤 るりこ

保護者にとっては不安で気が重い面もあるベビーカー移動。少しでもサポートになる新サービスとは。  イメージ写真:アフロ

子ども連れでの外出、特にベビーカーでの移動は不安がつきものです。

到着時間から逆算し、どういった交通手段で、どう移動するのがベストなのか。階段やエレベーターの有無や位置確認、おむつ替えや授乳のスペースはどこにあるのか。子どもがぐずったり、トラブル時はどう対処すればいいか……。連れ出す親の頭の中はフル回転です。

そんな親たちの不安を解消してくれる、新しいサービスが登場しています。

発案者が実際に子育てをしているなかで感じていたこと・困ったことなどを結びつけて開発された3つのサービスを取材します。

※全4回の2回目(#1を読む)

3つの移動手段から子連れ乗り換えを便利に

株式会社ナビタイムジャパン(以下、ナビタイムジャパン)は2021年3月24日、ルート検索・ナビゲーションサービス「NAVITIME」が子連れの移動をサポートするWebサービス「NAVITIME for Baby(ナビタイム フォー ベイビー)」を開始しました。

子ども連れのお出かけ事前準備として、あらかじめルート検索をしておけば一安心。  提供:ナビタイムジャパン 

子連れ外出でのルート検索時、「ベビーカー」「抱っこひも」「一緒に歩く」の3つから《おでかけスタイル》を選択すると、それぞれの移動手段に合わせたおすすめのルートが提案されるwebサービスです。

「ナビタイムジャパンの独自技術である経路検索ロジックのチューニングを行い、子連れの移動シーンに合わせた条件設定でルート検索ができます」と話すのは、ナビタイムジャパンメディア事業部マネージャーの佐藤渉(さとう・わたる)さん。

「子連れ移動でのリサーチは、自身が実際に子育てをしているなかで感じていたものを開発に結びつけています」(ナビタイムジャパン・佐藤さん)

子連れでの公共交通機関利用時は、できれば事前にルートを把握しておきたいもの。一般的向けのルート検索サービスを利用しても、「提案されたルートには階段しかなかった」や「乗り換えが間に合わなかった」などの齟齬(そご)が生じることもあります。

「《ベビーカー》では乗り換え回数が少なく、徒歩速度もとてもゆっくりで、徒歩区間がベビーカー優先のルートを表示しています。

《抱っこひも》では乗り換え回数が少なく、徒歩速度もゆっくりで、階段が少ないルートを表示。この場合、歩くのは大人だけなので、《一緒に歩く》よりは早い、しかしなるべく動き回りたくないため、乗り換え回数や階段が少ないルートを提示しています。

《一緒に歩く》の設定では、歩く距離が少なく、子どもと歩くので徒歩速度もとてもゆっくりで、徒歩区間の距離が短いルート、というようになります」(ナビタイムジャパン・佐藤さん)

無料会員に登録すると、現在地からの移動時間や徒歩ルートも確認可能。  提供:ナビタイムジャパン

さらに、外部サービスである、コドモト株式会社の授乳室検索サービス「ママパパマップ」と連携。授乳室・おむつ替え場所の位置だけでなく、授乳室数やおむつ台の数、お湯や電子レンジの有無などの詳細情報や写真などを事前に確認できます。

「ベビーカー利用者が便利に移動できるサポートはもちろんですが、そうでない周囲の人への配慮も行い、Win‐Winの移動環境を作り出すことができたらと考えています。

例えば、降車ドア位置の表示によって、出入りの激しい場所を避けて乗車することで、子どもの安全を確保すると同時に、子連れでない人の動線にも配慮することができるのでは、と思います」(ナビタイムジャパン・佐藤さん)

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