
おうちで【防災体験】防災士・どろだんご先生が教える「流さないトイレ」の使い方と声以外の「助け」の呼び方
おうちで防災体験 #1 防災グッズ&助けを呼ぶ方法
2025.08.20
防災士・砂場研究家:どろだんご先生
三角連絡法と伝言ダイヤル171で連絡ルートを確認
地震や大規模災害が起きた直後は、スマホがつながらなくなってしまいます。そんなときの連絡手段として覚えておきたいのが「三角連絡法」です。離れた場所にいる親戚や知人を“中継点”として安否確認をする方法です。

瑠璃ちゃんと真緒ちゃん、ちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんのお家は埼玉県と熊本県。お父さんとお母さんに電話がつながらないときには、関東圏ではない「熊本のおばあちゃんに電話して、自分が無事なことを伝えてね」と決めておくだけでも安心感が違います。

2人には、電話メモの作成も。電話メモには、「おとうさん」「おかあさん」「おばあちゃん」など、災害時の連絡先を書いておきます。
いつでも電話がかけられるように、電話番号メモはランドセルなどの持ちものに入れておきましょう。災害発生時に公衆電話が無料で利用できる場合もありますが、電話用の10円玉を何枚か一緒に入れておくと安心です。公衆電話の使い方も練習しておくといいですね。
また、NTTが提供する「災害用伝言ダイヤル(171)」を使えるように練習しておくこともおすすめ。実際に録音や再生が体験できる日があるので、チェックしてみてください。
【体験可能な日】
●毎月1日・15日
●正月三が日(1/1~1/3)
●防災週間(8/30~9/5)
●防災とボランティア週間(1/15~1/21)
最後に、瑠璃ちゃんと真緒ちゃんに防災体験の感想を聞いてみました。
「最初は『防災』がよくわかっていなかったけど、やってみたら楽しかった! 三角連絡法が便利だと思ったのと、トイレに水を入れて固まるのがびっくりした」(瑠璃ちゃん)
「今までは非常トイレを使ってみたことがなかったけど、使い方を覚えられたからよかったです。あとは飛行機を折って手紙とかを下に落として助けを呼ぶのが勉強になりました」(真緒ちゃん)
2人は、「まわりのお友だちにも教えてあげたい」とも。
「大切なのは、大人が『やらせるのではなく一緒にやってみること』。防災は体験してみることがいちばんです」とどろだんご先生。
普段から体験していないと、大人も子どもも災害時のパニックの中ではなかなか上手くできません。日常の中にある備えとして身につけるためにも、子どもと一緒に遊び感覚で防災グッズを使ってみてくださいね。
次回2回目では、どろだんご先生おすすめの非常食を瑠璃ちゃん、真緒ちゃんに実食してもらいます。
撮影/安田光優
取材・文/石本真樹
防災体験2回目を読む。(※公開時よりリンク有効)
どろだんご先生
2011年の東日本大震災時、災害救助で被災地に入り、災害に向けて各人が日頃から備えることの重要性を実感。防災士の資格を取得し、防災・減災に関するさまざまな活動を行っている。 また、世界2700ヵ所以上の砂場を巡り、砂場を安心して誰もが遊べる場所にするためのアドバイスやプロデュースを行いながら、砂の粒子、設計、水場、衛生管理、清掃方法など、さまざまな角度から砂場の研究をする砂場研究家。 土や砂にふれる楽しさをもっと知ってもらいたいという思いから、「ピカピカのどろだんごづくり」のワークショップを全国で開催中。 これまでのワークショップへの参加人数は子どもから大人まで、合わせて7000人超。子どもたちから呼ばれているあだ名は「ドロシー」。 https://sunaba-inc.com/
2011年の東日本大震災時、災害救助で被災地に入り、災害に向けて各人が日頃から備えることの重要性を実感。防災士の資格を取得し、防災・減災に関するさまざまな活動を行っている。 また、世界2700ヵ所以上の砂場を巡り、砂場を安心して誰もが遊べる場所にするためのアドバイスやプロデュースを行いながら、砂の粒子、設計、水場、衛生管理、清掃方法など、さまざまな角度から砂場の研究をする砂場研究家。 土や砂にふれる楽しさをもっと知ってもらいたいという思いから、「ピカピカのどろだんごづくり」のワークショップを全国で開催中。 これまでのワークショップへの参加人数は子どもから大人まで、合わせて7000人超。子どもたちから呼ばれているあだ名は「ドロシー」。 https://sunaba-inc.com/