味スタで「子連れ」ラグビー観戦 サンゴリアス戦を“常連ママ“が徹底レポート 

試合日のスタジアムの様子をレポート! リーグワン2023-24 府中ダービー観戦体験記〔子連れ観戦 後編

笹川 かおり

写真提供:東京サントリーサンゴリアス

9歳と3歳の男の子きょうだいを育てているエニママのライター・笹川かおりです。

本記事では、ラグビー大好きな私が、実際に長男と試合を観戦した体験談をみなさんにシェアします。

観戦を存分に楽しむための具体的なコツもたっぷりご紹介します。

2023年12月17日に味の素スタジアムで開催された、東京サントリーサンゴリアス vs. 東芝ブレイブルーパス東京戦の現地観戦レポートをお届けします。

サンゴリアスとブレイブルーパスは両方、東京都府中市に本拠地を置くチームです。この2チームの対戦は「府中ダービー」と呼ばれ、毎回注目度の高いカードなんですよ。

京王線府中駅でサンゴリアスとブレイブルーパスのラッピングを発見し、記念に一枚。上には、「府中で挑め。」と書いてあります。写真:笹川かおり

今回は、3歳の次男は祖父・祖母とおでかけの予定があったので、夫・長男・私の3人で観戦しました。

準備や持ち物について【前編】「子連れ」でラグビーをナマ観戦 楽しむコツを“常連ママ“が伝授 【チケット・席・持ち物】はこちら

会場には早めに到着 試合前のイベントやフードのテイクアウトも楽しい!

今回私たちは自由席のチケットだった(出遅れてしまい、望む指定席が取れませんでした……)ので、早めに会場に入って見やすい席を確保しました。

みなさんも入場したら、まずは座席の確保・確認を。自由席の場合、よい席は先着順でどんどん埋まってしまいます。指定席の場合も、直前に「どこだかわからない!」と焦ることがないよう、早めに確認しておくことをおすすめします。

座席に向かう途中、ラグビー応援キャラクター『ラガマルくん』とサンゴリアスのマスコットキャラクター『サンゴリアス君』に遭遇。ほかにも、グッズショップや売店など、誘惑がたくさんです。写真:笹川かおり

なお、ラグビーの場合、「Aチームのファンはこちら、Bチームのファンはあちら」というような指定がないので、対象のエリア内であれば好きな席を確保してOK。このボーダーレスな感じも、私がラグビーを好きな理由の一つです。

バック席の、フィールド真ん中に近い席を確保できました。試合全体がよく見えて大満足。写真:笹川かおり

試合前なら売店もハーフタイムほどは混まない(ただし直前30分はさけるのがベター)ので、ドリンクやフードのテイクアウトもストレスなく楽しめます。

バック席側にある、私と長男のお気に入りの売店。フライドタコスがおいしいのでお試しあれ。チュロスも毎回買う定番。写真:笹川かおり

【イベントレポート】子どもにやさしいコンテンツがたくさん!

会場には、サンゴリアス主催のイベントがたくさん準備されていました。その一部をご紹介します。

選手のオーラがまぶしい『ハイタッチストリート』

サンゴリアスの選手とハイタッチできる、夢のようなイベントが! 長男がこの日一番興奮していたのが、このイベントでした。

この日は日本代表の選手が目の前に! 贅沢すぎるイベントでした。写真:笹川かおり

選手のみなさん、とにかく大きくてカッコイイ!! どなたも輝いて見えて、「オーラって本当にあるんですね!!」と、後ろに並んでいた初対面のご婦人たちと大騒ぎしてしまいました。

ちなみにハイタッチを終えた長男は、「俺もう、一生手洗わない」と、よくある宣言をしていました。(でもその気持ち、ママもわかる)

初めてでもOKの『ラグビー体験』

ラグビーのパスやキックを体験できるブースもありました。長男はゴールキックを体験してみることに。

なかなかよいキックを披露した長男。無事、2本の黄色いポールの間にゴールを決めることができました。写真:笹川かおり

イベント会場もたいへんな盛況ぶりで、我が家は上記2つしか体験できなかったのですが、ほかにも、サンゴリアスのバナーを再利用した『オリジナルコインケースづくり体験』『ステージイベント(選手のトークショー)』など、充実の内容でした。

特にオリジナルコインケースづくり体験は、SDGs教育にもつながるとても素敵なイベントだなと興味津々でした。次の機会があったら体験したいです……!

いざ観戦! 事前にしっかり準備して試合を楽しもう

イベントやショップでの買い物をじゅうぶんに楽しんで、キックオフの30分くらい前になったら席に戻りましょう。フィールドで選手たちが練習している姿を見るのも、楽しみの一つです。

この日ばかりは「罪悪感は手放す」スタンスで!

全員でトイレを済ませて着席すると、さっそくゲーム機を取り出す長男……。一瞬、条件反射でモヤっとしますが(笑)、ラグビー観戦のときは「おとなしくしてくれればOK」と割り切ることにしています。

このように、無音でできるゲームを持参して、退屈したら遊んでOKということにしています。※写真は別の試合を観戦した際に撮影したものです。写真:笹川かおり

試合が始まったら、持参したあらゆる「子どもの暇つぶしグッズ」(前編参照)を駆使しながら観戦を楽しむのみ! ちなみに、なにかと手がかかる未就学児と観戦する際は、使い捨てコップを持参し、おやつを入れてドリンクホルダーにセットすると、そこから勝手に黙々と食べてくれるため、ゆっくり観戦する時間が確保できます。

【前編はこちら】「子連れ」でラグビーをナマ観戦 楽しむコツを“常連ママ“が伝授 【チケット・席・持ち物】

このようにコップをセットし、なくなったらおかしを補充すればラク。子どもが中身をこぼす心配もありません。写真:笹川かおり

試合会場にキッズスペースやキッズ優先席が用意されていることも

この日の会場には、子どもが遊べるキッズスペースや、子どもが騒いでしまってもOKなキッズ優先席が設けられていました。子どもがずっと座っていられるかどうしても心配、というパパ・ママは、最初はこのような場所が用意されている試合を選ぶと気がラクかもしれません。

我が家の長男はこの日、観戦半分、ゲーム・軽食・おかし半分……という配分で前後半80分+ハーフタイム12分を過ごしました。場内のDJアナウンスに合わせて声出し・拍手をしたり、推しの流大(ながれ ゆたか)選手を目で追ったり、気になった選手の名前やプロフィールを私のスマホで調べたり……と、本人なりに充実した時間を過ごせたようです。

ちなみに……たいていの試合で、帰りはたいへん混雑します。この日も、最寄りの京王線飛田給駅に到着するのに30分くらいかかりました(通常は5分)。

観戦後の充実感はなにものにも代えがたい! まずは気軽に足を運んでみて

この日の試合は、ブレイブルーパスの勝利に終わりました。サンゴリアスファンとしては残念な結果ではありましたが、ブレイブルーパスのリッチー・モウンガ選手、シャノン・フリゼル選手といったオールブラックスの選手が華々しくゴールやトライを決める姿は、相手チームながらとてもかっこよくて感動しました。

帰宅後、長男に観戦の感想を聞いてみると、「サンゴリアスの尾﨑選手(尾﨑晟也/おざき せいや選手)のトライが最高だった!」と即答。よくよく話を聞くと、私が想定していた以上にゲーム展開をしっかり把握していて驚きました。

ゲーム機で遊んだり、おかしを食べたりとあまり集中していないように見えたのですが……子どもって本当に、大人の想定を超えてきますね。「少しは試合を見たら?」「席代がもったいない」と喉まで出かかった瞬間もあったのですが、余計なことを言わなくてよかったなと思いました。

私の場合、ラグビーを現地観戦した日の夜は、東京ディズニーリゾートや海外旅行から帰ってきた日のような「あぁ〜、幸せだった! また明日から頑張ろう!」という気持ちになり、うっとりと余韻に浸りながら眠ることができます。これはラグビーのボーダーレスな雰囲気によるものかもしれません。

事前の下準備にはそこそこ手間がかかりますし、試合中に子どもの相手をするのも、ときにウンザリ……という瞬間もあるかもしれませんが、そんなモヤモヤを補ってあまりある臨場感、迫力、非日常感を現地観戦では味わえます。

この記事が、みなさんが子連れでのラグビー観戦を楽しむきっかけとなれたら嬉しいです。

ささがわ かおり

笹川 かおり

Kaori Sasagawa
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 東京都の多摩エリアで2男児(2014年、2020年生まれ)を育てる母。広告営業、ママ向け育児サイトの編集を経て、2019年に独立。エニママではライフスタイル・ビジネス・インタビュー記事などの制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 東京都の多摩エリアで2男児(2014年、2020年生まれ)を育てる母。広告営業、ママ向け育児サイトの編集を経て、2019年に独立。エニママではライフスタイル・ビジネス・インタビュー記事などの制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

コクリコサポートエディターズ

Cocreco Support Editors
編集者・ライター

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。