30人中3人が被害に…子どものスマホ・SNSトラブルの実態と親ができる回避術

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コクリコラボ

先輩ママに聞く! SNSトラブルを回避する方法

SNSのトラブルは、未然に防げるならそれに越したことはありません。先輩ママたちは家庭でどのようなルールを決めているのでしょうか。

【子ども編】時間・場所・設定で守る

・平日はスマホ、タブレット、ゲームは禁止。休日のみOKですが、時間の制限を設けています。(小2、5歳の男の子、3歳の女の子のママ)

・LINE使用を許可する際、必ず親が目を通すこと・21時以降の使用は不可・リビングでの使用のみ許可・友達追加は親の許可制にしたこと。問題が起こってもすぐにキャッチできて、学校に申し出ることができた。(小6の女の子、小3の男の子のママ)

スマホを使う時間や場所を決めている、という声が多く寄せられました。「21時まで」「リビングだけ」など、親の目が届く範囲で使う工夫をしているようです。

・「LINE内容はすべて親が見る」のルールを設けています。「これはどうなの?」と指導できるようにしています。いつまで続けるか……子も今は素直ですが知恵がつくと「削除」しだしたりもありえるでしょうし……いつまで有効か……皆さんの案も参考にしたいです!!(小6の女の子、小4の男の子のママ)

・結構自由に使わせていたのですが、LINEのメッセージは小学生の間は私のタブレットでも見れる設定にして監視することにしました。ですが、子どものプライベートもあるので今後どうするべきか悩んでいます。(小5、小4、小1の男の子のママ)

SNSでのやりとりの内容は、親がチェックするというルールを設けているご家庭もあります。いっぽうで、「いつまで続けるべきか」「知恵がついたら削除されるかもしれない」など、悩む声も聞かれました。監視しすぎずに見守ることの難しさは、多くのパパママが感じているのではないでしょうか。

・子どもはクラスLINEに入らない! うちの子は巻き込まれなかったが、小学校5年生くらいからクラスの半数以上がクラスや学年のLINEグループに入って、しょっちゅうそこでトラブルが起きている。学校も介入しづらく、親もいろいろいるので、一度トラブルになると解決はほぼ無理です。我が家はあるトラブルをきっかけに、LINEのニックネームを「下の名前(親管理)」としています。中学生ですが、あくまでスマホは親との連絡用に渡していること、親が支払いをしているので親の所有物を貸しているだけであること、を口酸っぱく言っています。(中1の男の子、小4の女の子のママ)

トラブルの経験から、SNSでのニックネームを「下の名前(親管理)」にしているというママも。親が見ているという意識づけになり、子どもや相手にとっても自然な抑止力になりそうですね!

・子どもにスマホを買っていません。タブレット使用時は、オンラインゲームは他人に個人情報を教えないように指導しています。(中3、小4の女の子のママ)

・小学生の間はスマホは持たせない。(中2、3歳の男の子、小6、5歳の女の子のママ)

SNSトラブルを完全に避けるのは難しいもの。だからこそ、「そもそもSNSに触れさせない」という選択をしているご家庭も少なくありません。

・中学生の子を持つお母さんから聞いた、中学の先生が教えてくれた「SNSトラブルがあった際の対応」が印象的です。「顔が見えない状態で起きたトラブルは、必ず顔を見て、話し合って解決しましょう」とのこと。納得しかありません。(小2の女の子、3歳の男の子のママ)

万が一トラブルになってしまったら、SNS上で解決しようとせず「顔を見て話す」。この姿勢は、子どもにも大人にも大切なこととして、心に留めておきたいですね!

写真:KeyRabbits/イメージマート
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【保護者編】「即レス」しない勇気を持つ

・グループラインには、必要なことしか投稿しない。(中1の女の子、小4の男の子のママ)

・あまり深いやり取りをしない。(小4の女の子のママ)


保護者同士でのトラブル防止として、必要最低限のやりとりを意識しているという声が目立ちました。

・グループLINEではあせって投稿しないで、しばらく様子を見ることにしている。私と人では感じ方が違うし、言葉でどう表現するかも違うので、みんなのやりとりを見てから自分が発言したほうが安全。相手がどんな対応を望んでいるのか私だけではうまく把握できないことも多いので、みんなのやりとりを見てから動く。(小6の男の子のママ)

複数人が関わるグループ連絡では、まわりのやりとりを確認してから返信するようにしているという慎重派のママもいました。冷静に様子を見てから判断することで、思わぬすれ違いも防げそうです。

・園では役員の方からの「集まりのお誘い」(公園行きましょう、降園後遊びましょう等)は明確に禁じられていました。昔、役員の方から声がかかると強制力があるように見えたから、というのが理由だそうです。(小4の男の子、小2の女の子のママ)

園や学校によっては、SNSや連絡を通じた「お誘い」に明確な線引きを設けているところもあるようです。感じかたの違いによるトラブルを防ぐためにも、ルールとして明確な基準を示してくれているのはありがたいですね!

SNSトラブルを防ぐために、家庭でできること

SNS使用の低年齢化が進むなかで、子どもがトラブルに巻き込まれないためには、親がどう関わっていくかが大切だとあらためて感じさせられます。

顔が見えないやりとりだからこそ、対面以上に相手を思いやる気持ちを忘れない。その意識を、親子で共有していきたいですね。

みなさんは、SNSトラブルに巻き込まれないようにどんな工夫をしていますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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