想定外の出費どこから出した? ママ友に聞けないリアルな子育てのお金事情

ママの貯金頼みは危険? 先輩ママからのアドバイスも

コクリコラボ

写真:アフロ
すべての画像を見る(全3枚)

前回のコクリコラボでは出産や育児で予想外の出費があったママが8割以上いるという現実を取りあげました。

【前回記事】
これは盲点! こんなにかかった育児の予想外の出費 大公開

そんななか気になるのが、想定外の育児費用をどこから捻出しているかということ。身近なママ友には絶対に聞けないリアルなお金事情を大公開します。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に2023年4月24日~2023年5月8日インターネット上で実施。有効回答数は203件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

みんなはどう対処してるの?

コクリコラボアンケート

アンケートの結果、もっとも多かったのは「家計から」でした。以下「ママの貯金」「パパの貯金」と続きますが、「パパの貯金」と回答したのは「ママの貯金から」の半数以下という結果でした。

アンケートからはその理由の一端が見えました。

・出産前に自分の口座にお金を貯金しておく。何かあった場合にも使えるから。専業主婦の私でも好きなものを買いたいときに心が痛まなかった。

いざというときの切り札として「ママの貯金」を確保しているという背景がありそうです。

たしかに以前のコクリコラボで「子どものマネー教育」について調査したときも、夫婦の金銭感覚の違いが浮き彫りになりましたし、「ならいごと」に関する調査でも、パパが必要ないと考えているならいごとは、ママがお金を出すことで文句を言わせないという声がありました。

【関連記事】
現金を知らない子ども キャッシュレス時代の「マネー教育」に7割が迷い

「子どものならいごと=ママの仕事」を卒業して夫婦のすれ違いを解消!

ただし先輩ママからはこのようなアドバイスもありました。

・自分の貯金は減らしちゃダメ! 持ってることも秘密! 働けない今は出しちゃダメ! 働いてる夫の貯金や家計から捻出しよう。

「ママの貯金」頼みもほどほどにしたほうがよさそうです。

先輩ママからのアドバイス

それでは実際に予想外の出費を乗りこえた先輩ママたちは、どのような工夫をしてきたのでしょうか。具体的にやったほうがいいこと、アドバイスをご紹介します。

◆貯金をする

・子どもが小さいころは、できるだけ子育て支援金やお祝いなどは、子どものために貯金しておくといいです。

・給料が入ったらすぐに先取り貯蓄をすること。


なんとなく貯金をするのではなく、「お祝いは貯金する」「給料が入ったら〇円貯蓄する」のように決めておくのがよさそうですね。

・なるべく口座を分けてもっておき、普段からいざというときのお金を貯めておく。

・地方銀行のネット支店で利率の良い定期預金を探し、とにかく資金を増やす。

・常に50万から100万くらいの臨時出費に備えて現金のプールがあると慌てることもなく対応できるかと思います。


具体的な方法や金額を挙げてくれたママもいました。突発的な出費があるときは、入院など精神的な余裕がなくなる状況も多いもの。お金の心配がないだけでも、少しメンタルの平穏を保てますね。

◆新品にこだわらない

洋服やおもちゃ、育児用品などは、リサイクルショップやフリマアプリを活用しているというママも多く見られました。

・育児グッズは期間限定で使うものが多いので、ある程度割り切ってメルカリなどで探すのもありだと思います。定価よりかなり安く買えることがあります。

新品で買う場合は、使ったあとにリサイクルショップに売ることを考えている賢いママも。

・リサイクルショップで汚れていないものがわりと安く手に入る。新品主義だったが、途中からこっちでもいいと思えた。まだどうしても新品でほしい場合は、キレイに使用・名前は最終的にとれる形でつけ、リサイクルショップに売るのがいいと思う。

使うかわからないものに関しては、購入ではなく「レンタル」という手もあります。

・全て新品で購入していたのですが、結局使わないものもあったりするので、すぐ必要なくなりそうなものはレンタルでも良いかと思いました。

予想外の出費の事例で多く上がっていた園の指定品。園や学校によってはバザーで販売しているところもあります。

・幼稚園の制服は、バザーで安く手に入ったりするので、地元のママ友(地元密着型の人)を数人知っていると、イザとなったときに有益な情報をくれるはずです。

◆考え方を変える

貯金や中古品の活用などで支出を減らすのもよいですが、そもそも支出に対する考え方を変えるというアドバイスも多数寄せられました。

・「よそはよそ、うちはうち」を念頭に置いて暮らせば、つまらないマウンティング合戦でお金を減らすことがないので貯金できる。

・月々の出費を抑えるために、生活にかかる費用で下げられるところは、事前に生活水準を下げておく。

・子どもが塾や進学するまでが貯め時ですので、習い事などたくさんさせるよりゆっくり親子の時間を楽しんで出費に備えるのがいいと思います。


自分なりにどこにお金をかけるか、どこまでかけるかを決めておくことで、予想外の出費を減らすことにつながりそうです。

予想外の出費に備えて、まずは家族の目線合わせから

現在、政府でさまざまな子育て支援対策が検討されていますが、あくまでも必要最低限の費用だけであり、予想外の出費については各家庭で捻出するしかありません。

今回の調査で心に響いたのは、どこから捻出するかやどう貯金をするかということよりも、「どう考えるか」という点です。

予想外の出費に備えて貯金をしておくのはもちろんですが、本当にその出費が必要なのかきちんと判断できる基準を家族で話し合っておこうと思いました。

この記事の画像をもっと見る(全3枚)

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​