PTA革命を起こしたママ落語家の“PTA経験を宝”に変える方法

落語家・三遊亭あら馬さん「PTAの手引き」リアルエピソード編#5〜大改革の先にあった PTAの本質〜

落語家:三遊亭 あら馬

PTA体験は母親たちの宝になる

とは言え、あら馬さんのおこした改革の数々は、多くの保護者にとってPTAを楽しく身近なものとするのに一役買ったといっていいでしょう。あら馬さん自身も、PTA会長の体験を楽しかったと振り返ります。

「PTAに足を踏み入れたおかげで、先生方や教育委員会が、どれだけ子どもたちのことを思っているのか、身を以て知ることができました。

子どものことを相談する仲間もグンと増えて、我が子がどういう状態か常に寄り添えることができるんです」(あら馬さん)

PTAをやったおかげで災害が起きた時にも怖くない、とあら馬さん。

「小学校のどこに防犯グッズがあって、どうやって機材を使うか知っていますか? 私は定例防災会議で学びました。何か起こったら私が助かる確率は高いと思いますよ(笑)」(あら馬さん)

現在は、地域と学校の関わりの大切さを感じて町内会へ入り、町を盛り上げようと決意。なんと、PTA会長の次は町内会の組長を務めることに!

「東京に住んで10年。もはや名物の人物になりましたよ。PTAや町内会で知り合った方たちは、今ではお客さんとして落語を聞きに来てくださいます。地域で信用を勝ち得たのは私の一生の宝ですね」(あら馬さん)

小学校で考えると、子どもが在学しているのは“たったの”6年だけ、とあら馬さん。

「子どもが在学している間しかPTAには入れません。この期間にしかできない、貴重な体験なんです。何年も続ける必要はありませんが、一度やってみない手はないと思いますよ」(あら馬さん)

次回・PTA連載最終回は、政治学者で大学教授の岡田憲治さんにインタビュー。魔界だったPTAの雰囲気をガラリと一新した、1000日の記録をうかがいます。

三遊亭あら馬(さんゆうてい あらま)
落語家。鹿児島県出身。フリーアナウンサー、女優。2017年1月に三遊亭とん馬に弟子入りし、2021年5月21日より二ツ目昇進。これまでの経験を活かして、子ども目線、保護者目線の落語公演のほか、PTAおよびインクルーシブ教育などの講演会も精力的に開催している。

取材・文/遠藤るりこ

※PTA連載は全6回(公開日時までリンク無効)。第6回は6月17日公開予定です(公開日時までリンク無効)。
#6 PTAを魔界から大人の原っぱへ!PTA会長1000日間で政治学者が見たもの
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#4 PTAやめちまえ! ママ漫画家が見た恐ろしい世界
#5 PTA革命を起こしたママ落語家の“PTA経験を宝”に変える方法

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さんゆうてい あらま

三遊亭 あら馬

落語家

落語家。鹿児島県出身。フリーアナウンサー、女優。 2017年1月に三遊亭とん馬に弟子入りし前座見習いとなり、同年4月に楽屋入り。20...

えんどう るりこ

遠藤 るりこ

ライター

ライター/編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆...