「子育て」が上手な親の共通点は「待ち上手」 叱る・怒る・罰するから抜け出す大切な習慣 「先生の先生」が解説

【子どもの才能を伸ばす「待ち上手」な親 #1】子どもが伸びる親の共通点とは?

元公立小学校指導教諭、ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員:庄子 寛之

何度いっても子どもの生活態度が直らないときは、キツい言い方で𠮟りつけてしまうことも。子どものためとはいえ、感情的になってしまった親は、あとで自己嫌悪に陥ります。  写真:アフロ
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いつまでも宿題に手をつけなかったり、ゲームを約束した時間にやめなかったり……。子どもの悪い生活習慣に対して、毎日のように𠮟ったり、怒ったりしている親は多いものです。

しかし、元公立小学校の先生であり、これまでに500人以上の児童を担任して、その親御さんたちとも丁寧に向き合ってきた庄子寛之先生は、𠮟る、怒る、罰を与えるといったしつけ法の教育的効果は極めて薄いといいます。

子どもの行動にイライラして、すぐに口も手も出したくなる親に必要なのは、矯正するテクニックを覚えることではなく、親自身が「待ち上手」の習慣を身につけることです。伸びる子どもの親の共通点を、庄子先生に教えていただきます(全3回の1回目)。

◆庄子 寛之(しょうじ ひろゆき)
元公立小学校指導教諭、ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員。
大学院にて臨床心理学科を修了し、道徳教育や人を動かす心理を専門とする。これまでに担任した児童は500人以上。「先生の先生」として教育関係者だけでなく、企業や保護者向けに、2年間で44都道府県での研修・講演を行う。

【親が「待ち上手」であることが子どもの才能を伸ばす】の連載は、全3回。
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※公開日までリンク無効

𠮟るスパイラルから抜け出す方法

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