キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
表紙絵を見せながら、タイトルと作者名、出版社名をゆっくり読みあげます。
早く、早く読んで……と、子どもたちの目が訴えてきます。
本はぐらぐらしないように、写真のようにしっかり持ってくださいね。
では、はじめましょう。
アントンせんせいは どんなに いそがしくても
どうぶつたちに やさしく して くれるので
みんな せんせいの ことが だいすきです。
「きょうの よる いえに きて ください。」
心配になった先生は、ヤギさんの家に自転車でギ~コ、ギ~コと走ります。
と呼び止めらたアントン先生は、
「だれですか~。」
ここで、子どもたちは俄然張り切ります。声の主を探そうと、必死になります。
このページは右端、真ん中、左端の子どもたちにゆっくり見せてあげます。子どもたちの目はひたすら絵に釘付け。
「あっ、あそこにカメ!」
次のページをめくり読みます。答えを見つけた子どもたちは、得意顔です。
先生はやさしく手当てをして、
「これで だいじょうぶ。おだいじに!」
どこかで こえが します。
葉っぱのかげにいるのは……
子どもたちがさがせるように、ゆっくり見せてあげましょう。
どこかで こえが します。
木のうしろにいるのは……
このページもゆっくり見せてあげましょう。
そのとき、絵本に書いてある文章のみを読むようにします。
空が暗くなってきて、アントン先生は木にぶつかり、
「ガシャ~ン ビュ~ン」。
ここは勢いよく読みます。
モグラの穴にはまるシーン、
「ズボッ」
は間の抜けた感じで読めるといいですね。
途中で手当てをしてあげた動物たちに助けられ、一緒にヤギさんの家に向かいます。
「ハッピー バースデー アントンせんせい!」
動物たちが集まって、先生の誕生日をお祝いしてくれました。
いつもいそがしいアントン先生は、誕生日をすっかり忘れていました。ケーキやプレゼントもあって、とてもハッピーな1日になりました!
裏表紙には、その帽子をかぶったアントン先生がいます。似合っていますね。
それもゆっくり見せてあげましょう。
楽しい終わりとアントン先生のやさしさに、子どもたちの表情は明るく、楽しんだようすがうかがえます。
そして、満面の笑みの子どもたちから、「もういっかい!」と、アンコールが出ました!
本とあそぼう 全国訪問おはなし隊
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai