手に汗握ること間違いなし!『はっきょい どーん』読み聞かせのコツ
「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」隊長がお教えします
2022.09.13
キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
言葉は少ないですが、ページをめくるタイミングに間を持たせ、めくってから心の中で、1、2と数えてから読み始めます。そして読むスピードにも注意し、臨場感を持たせるために本当に今、自分が取り組みに挑んで力を出しきっているように、言葉に力を込めて読んでいきます。
「待ったなし! 優勝きめる大一番 はじめていどむ明の海」
ここは、これから物語が始まるドキドキとした高揚感を出します。
テンポよく進めます。
「(力強く) 負けるもんか!」
「みあって みあって はっきょい!」
ここで少しためていると、子どもたちが口々に、のこったのこったを言い始めることもあるので、みんなが落ち着いてからめくりましょう。
「どーーーーーん!」
ここまでくると子ども達も興奮してきます。
力を思いっきり込めて読んだり、しっかりと間をとったりしながら、ゆっくりと読みます。
「ざざざざざーーーっ」
と言ってから、少し経つと、あれ小さいの負けた? 大きい方強すぎるね、など取り組みの行方が段々と気になり始めます。
最後は渾身の踏ん張りを言葉に込め、
「ま… け… る…」
「もんかっ」
で、気持ちよく投げます。
すこし、間をとってから
「勝ったああああああああ~~~~~~~」
歓声とどよめきの声が上がります。
最後はゆったりとめくります。すると、また歓声が上がります。子どもたちは、口々に賞賛とトロフィーの大きさにびっくりしながら、取り組みの結果をかみしめています。
裏表紙を見せるとまた笑い声が上がります。子どもたちは本当におしりが大好き。最後に表表紙を見せて、タイトルを誇らしげに読んでいると、読み手も達成感が味わえます。
日本の国技の相撲。体の大きい、小さいに関わらず、気持ちで自分より大きい相手に勝ってしまう。そんなすごいことが起きるのが相撲の魅力なのかもしれませんね。またまた、わたしのお気に入りの一冊が見つかりました。これからも、多くの子どもと大人に読んでいきたいと思いました。
本とあそぼう 全国訪問おはなし隊
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai