2021.03.08

ケロポンズが教えてくれた! 親子で楽しむとっておきの「おうち遊び」 遊び歌編

音楽ユニット・ケロポンズインタビュー 第2回

寄稿家:ケロポンズ

ケロポンズの「ケロ」こと増田裕子さん(右)と、「ポン」こと平田明子さん(左)
撮影 森﨑一寿美

外遊びや登園は自粛。お友達と会うことを制限させられたコロナ禍の育児。自宅で遊ぶことを余儀なくされた子どもたちのストレスを、いかに発散させるかに必死になったお父さん、お母さんも多かったはず。音楽ユニット・ケロポンズインタビュー第2回は、おうちで楽しめる「遊び歌」と、「おうち遊び」についてお話を伺いました。自宅で子どもと遊ぶ策につきた、お父さん、お母さん必見のおうち遊び術とは。

お外遊びができないときは、親子で楽しめる「遊び歌」を取り入れて

――子どもたちが自由に外で遊ぶことができない日々が続いていますが、読み聞かせ以外におうちで楽しく過ごす方法を教えてください。

増田「自由に外で遊ぶことができないと、ダイナミックに体を動かすこともできませんよね。でも、そんな時こそ”遊び歌”は、おうちなどの限られたスペースでも体を使って遊ぶことができます」

平田「読み聞かせは年齢によって合う合わないがありますが、遊び歌は音楽なので、クイズのような遊び歌以外は年齢問わず遊べますよ」

増田「私たちの『エビカニクス』をまだ踊ることができない0歳の赤ちゃんでも、音楽が流れてきたらつかまり立ちのまま縦ノリでお尻を振ってくれますからね(笑)」

――0歳児までノリノリにさせるとはさすが『エビカニクス』ですね! そもそもこの歌はどのような経緯で作られたのでしょうか。

増田「以前、連載をしていた雑誌の編集者と次号の案を考えつつ食事をしているときに、面白い動きを考えながら手をピースにしていたら“あ、これカニだ”と気がついて。そのうちピースの手を下に向けたら“あ、これはエビだな。……ん? エビ……カニ……、エビカニエビカニ!」と、こんな流れで雑談をしている延長で生まれました(笑)」

平田「そして“エビカニ”の踊りをエアロビクスみたいにしようとなり、『エビカニクス』という名前をつけました。今、たくさんの方に観ていただいているYouTubeの動画も、当初は保育園や幼稚園の先生から踊りを教えて欲しいというリクエストを受けて作ったんです。しかしここまで子どもたちに観てもらえるとは想像もしていませんでした!」

『エビカニクス』はまさかのピースから誕生したとは……!
「ケロ」こと増田裕子さん(右)と、「ポン」こと平田明子さん(左)
撮影 森﨑一寿美

体が触れ合う「遊び歌」から、知識を披露する「遊び歌」まで

――『エビカニクス』のような遊び歌には体を動かして遊べるということのほかに、どんな魅力があるのでしょうか。

平田「例えば『ひっつきもっつき』は歌の流れに合わせて遊んでいれば自然と子どもと触れ合ったり、ハグができるんです。言葉で大好きだよと伝えてあげるのも大切ですが、これだと自然と体を触れ合って、温もりを伝えてあげられます」

増田「一緒に遊ぶときに、心も体も触れ合えるっていうのは、遊び歌の一番いいところかもしれませんね。赤ちゃんのころは触れ合いながら愛情を伝えてあげて、年中・年長さんぐらいになり、言葉がわかるようになったら『にんじゃの50音』とかがいいかな。クイズのような、ちょっと知的好奇心をくすぐる遊び歌でおすすめです」

平田「”あ、手裏剣―!” と歌うと、子どもたちは必死になって“あ”のつくものを部屋中探して見つけてくれるんです。4~5歳ぐらいだと文字が読めるようになって、”字がわかるぞ”ということをみんなに披露したくて仕方ないんときなんですよね。自分ができることや、新しく獲得した知識を大人に認めてもらえると、子どもたちは本当嬉しそうな顔をするんです」

増田「子どもが習得した知識をどんどん発揮させてあげることはものすごい喜びに繋がるし、次に何かを挑戦しようという気持ちを伸ばしてあげられるんじゃないかと思います」

「ケロ」こと増田裕子さん
撮影 森﨑一寿美

おうち遊びでは、子どもの「できるよ!」を認めて成長を促すのがポイント

――遊び歌以外にも、おうちで遊びながら子どもの成長をサポートできる方法はあるのでしょうか?

平田「手紙遊びなんてどうでしょうか。林明子さんの絵本『きょうはなんのひ?』のように、”かいだんのさんだんめをみてごらん”というような指令の“手紙”を書いてあげて、家中を宝探しするというもの。文字が読めるなら手紙を理解できるし、小さな子でも口頭で読んであげれば大喜びで家中を探検するはずです。もっと大きくなって文字が書ける子なら自分で“手紙”を書いて、お父さんお母さんが探すというのも楽しいですよね」

増田「お母さんのお手伝いも遊びになると思います。一緒にパンをこねてみたり、お好み焼きを作ったり。少し大きくなったらホットプレートで自分で焼いてみることに挑戦してみてもいいですよね。子どもにとってお母さんと同じことをするのはすごく嬉しいこと。ただ、お母さんは少々の汚れを大目にみてあげなくてはいけませんけど……(笑)。日常の家事のあれこれも、子どもにとっては遊びになるんですよ」

平田「そうそう、意気込んで子どもと遊ぶ必要はないんです。リモートワークでお父さんがおうちにいる時間が増えたご家庭も多いと思いますが、そんなお父さんがごろんと寝そべっているときに子どもが覆いかぶさってきたら、体を揺らしてみたり、こちょこちょをしてみたりしてあげてください。そんなことでも子どもにとっては十分楽しい遊びになりますから。お母さんとは違うお父さんならではのダイナミックさが発揮できるのも子どもにとっては魅力的だし。あとお相撲も場所を取らずに体を動かせますから、お父さんとしたいおうち遊びになりますよね」

「ポン」こと平田明子さん
撮影 森﨑一寿美

ネタを覚えながら『どすこいすしずもう』のエンディング曲で踊ろう

――相撲と言えば、2021年4月から絵本『どすこいすしずもう』のアニメ化がテレビ放送が開始されますね!

増田「コロナの影響で延期となっていたので、やっと皆さんに見ていただけるので嬉しいですね」

平田「お寿司が相撲をするという、なんとも奇想天外な設定なのですが、マグロにたまご、サーモン、いくら……などなど。子どもが大好きなお寿司がとにかく美味しそうに描かれているんです!」

増田「『いくらまる』のいくらなんて、プルプルつやつや!」

平田「でも、そのいくらを投げて『イクラてっぽう』っていうワザにしちゃうんだよね(笑)。ちなみに私はみんなのアイドル『たまごのさと』が大好き。シャリとたまごを巻いているのりが取り組み中に破れてしまって、いつの間にかたまごが落ちちゃうんだけど、そんなトラブルにも負けず、たまごをトランポリンにして『タマンポリン』という技を出して戦う姿に笑ってしまいました」

増田「きっとアニメを観たら、子どもたちもあちこちで相撲を取るんじゃないかな。それに苦手だったネタのお寿司も食べられるようになるかもね(笑)」

平田「そうそう、『いくらまる』が出てきたときには背景に鮭の絵が出てきたり、『たまごのさと』の時はニワトリが出たりと、ちょっとした食育のシーンもありますよ」

増田「私たちはエンディングの『どすどすこい!』の歌唱と振付を担当させてもらったのですが、歌詞にもたくさんお寿司のネタが出きますよ。さらにタイトルの通り、”力士”をイメージした振り付けもしましたので、おうちで一緒に踊りながら、ネタを覚えてもらえればさらに嬉しいです。気がついたら覚えた“大トロ”とか“ウニ”とか高級なネタをお寿司屋さんで頼んでしまうかもね(笑)!」

平田「それはお父さん、お母さん困っちゃうね(笑)!」

「ケロ」こと増田裕子さん(右)と、「ポン」こと平田明子さん(左)
撮影 森﨑一寿美

取材・文 知野美紀子

どすこいすしずもう ケロポンズと踊ろう!エンディング主題歌「どすどすどすこい!」

寄稿家紹介

ケロポンズ けろぽんず

増田裕子さん(ケロ)と平田明子さん(ポン)のミュージック・ユニット。子ども向け音楽や振付の制作を手掛け、親子コンサートなどに年間100公演以上出演する。代表作の「エビカニクス」は、幼稚園や保育園で人気の定番体操曲として大人気。YouTubeの動画再生回数は8000万回を超える。
また、大人も一緒に楽しめる音楽・体操・ステージも人気。保育士・幼稚園の先生を対象にした保育セミナーへの出演・楽曲・振付け提供、絵本の創作など、1000以上の作品数を誇る。
絵本「どすこいすしずもう」アニメ化(2021年4月~テレビ放送開始予定)のオープニング&エンディング主題歌を担当。