数々のドラマや映画に出演し、日本を代表する俳優の一人である香川照之さん。
俳優として活躍する一方、教育番組では昆虫の魅力を子どもたちに発信し、昆虫デザインの服育ブランド「Insect Collection(インセクト コレクション)」のプロデューサーもつとめています。
そんな、昆虫に惜しみない愛情を注ぐ香川照之さんが手がける絵本作品が「INSECT LAND(インセクトランド)」シリーズです。
「子どもたちに昆虫の世界の多様性、自然界の豊かな姿を伝えたい」という香川さんの想いが詰まったストーリーで、1作目の『ホタルのアダムと ほしぞらパーティー』は「MOE絵本屋さん大賞2020新人賞第1位」を獲得するなど、高い評価を得ています。
虫たちの世界「インセクトランド」に住む可愛いキャラクターのデザインと、自然の景色が美しいイラストは、フランス出身のアニメーションアートディレクター、ロマン・トマさんによるもの。
子どもの生きる力をはぐくむヒントが込められた、昆虫たちの心あたたまる物語ーー「インセクトランド」シリーズは、多様性と自然教育を親子で語り合うきっかけになる絵本作品です。
香川照之さんコメント 香川照之
人間が、昆虫をはじめとする他の生物たちと共存できる未来を紡いでいくには、永続的に森や海、川や大地が保全されていなければならないと思っています。
昆虫の生態を可愛らしく、キュートに、そしてユーモラスに描くことによって、現代っ子たちであっても彼らの存在を身近に感じ、感心し、実際に手に取って彼らを見たい! と思い、大いなる自然体験へと出掛けていくきっかけになれば幸いです。
(『ホタルのアダムとほしぞらパーティー』著者あとがきより抜粋)
シリーズ最新刊
テントウムシのミア、プレゼントだいさくせん
インセクトランドのにんきもの、ナナホシテントウのミア。ミアは毎日、森でいちばん高い木よりも高く飛べるように練習をしていました。
練習のおかげで、ある日、とうとう木よりも高く飛ぶことができました! その様子を見ていたギンヤンマのアクセルは、インセクトランドのなかまたちにこのニュースを伝えにいきました。するとみんなはミアのために……。
がんばっている友だちに寄り添う、やさしさあふれる物語。昆虫の解説ページや香川さんからのメッセージ入り。贈り物にぴったりの楽しいフラップのしかけ付き絵本。
香川照之プロデュース インセクトランド こん虫 まなぶっく
昆虫の特性や生態にもとづいた問題と、くわしい解説で、ドリルを解きながら「昆虫博士」になれる1冊。
インセクトランドのキャラクターと一緒に、遊びながら、昆虫に学ぼう!
進化の過程で身につけたさまざまな機能や記憶で、厳しい環境に適応し、生き延びてきた昆虫の能力。
反応力、観察力、記憶力、そして認識力→判断力→洞察力という6つの力を学び「未知の」問題にも対応できる力を身につけることができます。
香川照之プロデュース インセクトランド こん虫 まなぶっく
監修担当 東大・神崎亮平教授インタビュー
#1:虫ってすごい!東大・神崎教授が解説「人間が昆虫から学べる能力」
(2021年11月13日公開)
https://cocreco.kodansha.co.jp/general/topics/education/A9NIc
#2:子どもの虫嫌いは親から!? 昆虫との触れ合いで表れる変化を生物学者に聞く
(2021年11月16日公開)
https://cocreco.kodansha.co.jp/general/topics/education/pq9wR
#3:昆虫が子どもの感受性を呼び覚ます! 親がすべきことを東大教授が助言
(2021年11月19日公開)
https://cocreco.kodansha.co.jp/general/topics/education/bSuR6
インセクトランドシリーズ・好評既刊
ホタルのアダムとほしぞらパーティー
シリーズの1作目は、ヒメボタルの男の子のアダムが主人公。はずかしがりやで、できたら目立ちたくないけれど、びっくりしたり、ドキドキしたりすると、どうしてもおなかが光ってしまいます。そんなアダムくんが、ほしぞらパーティーで体験することとは?
自分がコンプレックスだと思っていることが、誰かを喜ばせる可能性もあるーー。「コンプレックスが強みに変わる」をテーマにしたおはなし。
【暗いところでページが光るしかけ付き】
カブトムシのガブリエル、もりのヒーロー
シリーズ第二作めは、ヘラクレスオオカブトのガブリエルが主人公。ちょっとこわそうだけれど、本当は困っている友だちを見過ごすことはできない力持ちでやさしい男の子です。あるとき大きな木にふさがれてお家に入れずにマメコバチのテオが困っていると、ガブリエルがあらわれて……。
かつては自分も小さく、環境にまもられて育ったガブリエルが、他者のために力を使う理由と喜びを描く「強い力は、弱いものを守るために」がテーマのおはなし。
【ガブリエルのツノがぐんぐん伸びる楽しいしかけ付き】
カマキリのシャルロットとすずらんでんわ
主人公はハナカマキリのシャルロット。日本でおなじみの緑のオオカマキリではなく、花のような薄いピンク色をしたハナカマキリです。
擬態が得意で、「かくれんぼのお姫さま」と称されていますが、森や自然の環境の変化により、身を隠すことが難しくなっていきます。「インセクトランドに、何か大変なことが起きている」――思い悩むシャルロットに、「すずらんでんわ」が地球の声を届けます。
ハナカマキリのシャルロットが、気候変動や生物多様性の大切さを教えてくれる「SDGs について親子で考える」がテーマのおはなし。
【ランの花に隠れたシャルロットを探す「探し絵」付き】
チョウのエデン、えがおのまほうつかい
モンシロチョウのエデンが森をひらひらと飛んでいると、だれかの泣き声が聞こえてきます。向かってみると、オオクワガタのラファエルとマメコバチのテオが泣いていました。
どうやらふたりは、ケンカをしてしまったようです。泣いているふたりを笑顔にするためにエデンがかけた、とっておきのまほうとは? 相手を尊重する気持ちが、コミュニケーションの達人になれる第一歩……「みんなを笑顔にするマナーの魔法」をテーマにしたおはなし。
【にっこり笑顔に出会えるミラーのしかけ付き】
クワガタのラファエル、あばれんぼうのひみつ
今日は昆虫たちが、森でたねをあつめています。森に落ちている、色とりどりのたねをみんなが次々と拾うなか、クワガタのラファエルはうまく見つけられません。
焦ってしまって、とんでもない行動に出てしまいます。どうして、そんなことをしてしまったのでしょう。
でも、それには、ラファエルが言えなかった、ひみつがありました。
困った行動には理由があるーー周囲の適切な対応で、個々が能力を発揮する社会に。「感情表現が苦手な子の「心」を知る」がテーマのおはなし。
【ラファエルの完全変態がわかる! チェンジングカード付き】
「インセクトランド」公式WEBサイト
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作者プロフィール
香川 照之(かがわ てるゆき)
1965年生まれ。ドラマや映画で俳優として活躍する一方で、教育番組で昆虫の魅力を子どもたちに発信。昆虫デザインの親子向け服育ブランド「Insect Collection(インセクトコレクション )」のプロデューサーを務め、文部科学省からは「こどもの教育応援大使」も委嘱された。
ロマン・トマ
デザイナー、イラストレーター、アニメーションアートディレクター。フランス生まれ。アニメ業界で様々なデザインや世界観を担当。2018年に『親子デザイン工房-父と息子で描く究極のファンタジー世界』(玄光社)を出版。Studio No Borderを設立。
幼児図書編集部
絵本をつくっている編集部です。コクリコでは、新刊の紹介や作家さんのインタビュー、イベントのご案内など、たのしい情報をおとどけします! Instagram : @ehon.kodansha Twitter : @kodansha_ehon
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