雨が気持ちいい!『どしゃぶり』読み聞かせのコツ
「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」隊長がお教えします
2021.08.12
読み手 ーーおはなし隊隊長 猪口まり子
※この記事は、講談社絵本通信に掲載の記事を再構成したものです。
キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
びっくりするような絵がわりと、くりかえしの楽しさそのままが絵本になった『ねこ ときどき らいおん』。NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」の人気の歌が絵本にへんしんしました!
そのまま読んでも十分に楽しめる絵本ですが、訪問先の広島県の幼稚園は、すでに歌を知っている子どもたちがおおぜいいたので、今回は、歌ってあそびながら、『ねこ ときどき らいおん』を読んでみました!
表紙を見せながら、「この歌、みんな知ってるかな〜」と最初に問いかけてあげると、「知ってる〜」の声が返ってきます。さらに、「みんなも歌えたら一緒に歌ってね!」と呼びかけて、子どもたちの気持ちを惹きつけます。
絵をゆっくり見せてから、「じゃあ、みんな行くね」、「せーの」でスタート。そして、「ねこ ねこ ねこ ねこ ねこ にゃあ」と歌い、少し間をとってからゆっくり「ねこ」、と読み始めます。「ときどき」と続けて、「何になるのかな?」と問いかけながらページをめくります。
めくっている間に子どもたちは「ライオン!」と元気に答えてくれますので、「そうだね」と言いながら、「らいおん!」と元気に読みます。そして、みんなの顔を見ながら、絵をゆっくり見せます。子どもたちとペースを合わせながら楽しめるところに、テレビと絵本の違いがでます。
さらにページをめくり「がお がお がおー!」と、元気よく読みましょう。
次は、さる。
同じように、「さる さる さる さる うきっ」と歌いながら、絵をゆっくり見せます。そして「ときどき」に続いて、「何になるの?」と問いかけます。「ゴリラ!」と返ってきたら、絵をゆっくり見せます。そして、元気よく「うっほっほ うっほっほ うっほっほ!」。
続いて、ぱんだ。
「ぱんだ ぱんだ ぱんだ ぱんだ」と続けますが、最後の「ぱん!」を強調すると、子どもたちは大喜び。「ときどき」と続けて、今度は「どうするの?」と問いかけます。
「ひるね!」と返ってくるので、ゆっくり絵を見せながら、「ぐー ぐー ぐー」と寝てる感じを出しながら、ページをめくります。
「みんなも一緒に起こしてあげて!」と呼びかけると、子どもたちも一緒に「おきて! おきて!」の大合唱。そして、絵を指差しながら「起きたね〜」という感じを出します。
最後は、きんぎょ。
きんぎょも同じように、常にゆっくり絵を見せながら、子どもたちの興味を惹き付けます。きんぎょが「ふぐ!」に変身したら、子どもたちにも「ふぐになって!」と呼びかけて、「ぷーっ、ぷーっ」と言いながら、ページをめくります。子どもたちも一緒になって、「ぷ〜〜っ」と言いながら、ほっぺをふくらませてくれます。
そして、自分のほっぺに指をあてて、「ぷっ!」とやり、ページをさっとめくったら、しゅーっと本を引いていきます。
ひと呼吸おいて、みんなの顔をゆっくり見まわして、おしまい!
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