雨が気持ちいい!『どしゃぶり』読み聞かせのコツ
「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」隊長がお教えします
2021.06.03
読み手 ーーおはなし隊隊長 谷道子
※この記事は、講談社絵本通信に掲載の記事を再構成したものです。
キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
大人気のかがくいひろしさんの楽しい絵本をご紹介します。主人公は、なんと、うめのおじいさん!
あさづけきゅうりとたくあんのやりとりで、「ねえねえ」や「ねえ」と話しかける方はテンポよく、「そうだよ」「しらなーい」と答える方は少しまのび気味で読むと、対比的になっておもしろいと思います。
ふたごのらっきょうは同じことばをくりかえしますので、子どもたちは笑いだします。くりかえしは同じトーンで読んでみてください。
せんまいづけはことばの語尾に「~づけ」がつきます。「~だよね」「~だってさ」という意味なので、語尾を上げたり下げたり、工夫して読むといいですね。
うめじいがなんさいなのか聞くために、みんなでうめじいの家に行きます。
うめじいはうめことばで返事をしますが、きっと、うめことばの「トーテンポー」は(ありがとう)、「ウッスラペン」は(もう忘れてしまった)の意味でしょう。おじいさんがお茶をすすりながら、もごもごと話す様子をイメージしてみてください。
つけものいしの じっちゃんは、漬け物石らしくどっしりと、少しいばった様子で読むといいと思います。
うめじいと つけものいしの じっちゃんが話を始めます。
会話の内容は次のページに書かれていますので、あらかじめ内容を確認しておいて、それを念頭におきながら読んでみてください。語尾の「~ピー」「~パイ」「~プー」などは高い声で元気に読んでしまうと、おじいさん同士のほのぼのさがなくなりますので、注意してください。
「わすれたそうじゃ」のところは、文章が2ページにわたっています。上段を全部読んでから下段です。左ページを読んで右ページではありませんので、注意してください。
ゴロゴロ、チャポチャポ、ユサユサなどの擬音語はみんなが張りきって仕事をしているところなので元気よく読んでください。指差しはしないでくださいね。そして、誕生日プレゼントの旅行に出かけるシーンは、歌うように楽しく元気な読み方がいいですね。
最後に、うめじそこうげんでみんなで記念撮影。パチリ!
「ウッキラポー」
うめじいの幸せそうな気持ちを声に出して読んでくださいね。
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