2022.01.28

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「子どもの思い出の品」収納術 プロが教える「モノは手放し思い出を残す」方法

本多さおりさんに教わる「子どものモノ」収納レッスン#3 思い出の品・写真編

整理収納コンサルタント:本多 さおり

キッチン下の引き出しが、食器やコップ、カトラリーの収納スペース。子どもでも取り出せる高さで、コップはウォーターサーバー側の引き出しに入れ、アクション数が少なくて済むように工夫しているそうです。 写真:深澤慎平

日々増えていく“子どものモノ”。整理整頓ができずに、あきらめてしまっていませんか?

「ラクに戻せる収納の仕組みさえできてしまえば、片付けは続けられますよ」。整理収納コンサルタントで2児のママ・本多さおりさんは、このように語ります。

ラストの第3回は、子どもの工作や絵、写真など思い出の品の整理・保管方法をご紹介します。あわせて本多さん流のモノを手放すときの考え方、収納に悩んでいるパパママたちへのアドバイスも伺いました。(全3回の3回目。1回目#1、2回目#2を読む)

工作や絵は気づいたときにスクラップ保管

――子どもの成長が感じられる思い出の品々、本多さんはどのように管理していますか?

本多さおりさん(以下、本多さん)「長男と次男でひとつずつボックスを用意していて、それぞれまとめるようにしています。生まれてすぐに着た産着、保育園の連絡帳、保育園から持ち帰ってきた工作の一部もありますね」

――保育園や幼稚園、小学校に通っていると、定期的に工作を持ち帰ってきますよね。家で描いた絵や手紙、折り紙なども含めると、かなりの量になります。わが家は紙ものだけでバケツがパンパンという有様で……。

本多さん「バケツやボックスに詰め込んでしまうと、その後、開けて見返すことってなかなかないですよね。紙ものなら、おすすめなのはスクラップ。ノートにコラージュして、作品集にするのはいかがでしょう?

絵や手紙などノートに貼れるサイズならそのまま、大きいものはちょっと手間ですが、カットしたり縮小コピーしたりして切り貼りします。モビールのような立体の製作物なら、分解して貼ってもいいですね。日付を入れて、顔写真も一緒に貼ると読み物として楽しいですし、お子さん自身も読むと思います。

私の場合は<育児ノート>として、成長の様子やお出かけの思い出、病気のことを記録したり、写真や保育園の先生からいただいた手紙、出かけた先のチケットなども貼ったりしています。病気の記録は、長男の病気を次男が同じようになぞるので、参考書感覚でかなり役立ちましたね。

まめにやろうとすると負担になってしまうので、残しておきたいものは一旦ノートに挟んでおいて、気付いたときにペタペタ貼るだけ。気持ち的にもラクで、続けやすいですよ」

長男と次男で1冊ずつ作っているという、本多さんの愛情が詰まった育児ノート。エコー写真から始まり、日々の記録が綴られています。 写真:深澤慎平

保育園での制作物や描いた絵は、日付や顔写真を添えてスクラップ。 写真:深澤慎平

たくさんの中から<とっておき>を選んで輝かせる

――子どもって、突然「あの絵どうした?」「保育園で作ったアレどこ?」と言い出しますよね。そういうときに「ない」と言うとショックを受けそうで、処分しにくいですのですが……。

本多さん「そういった相談は、よくありますね。子どもにとっては、どの工作も絵も手紙も大事だと思うのですが、すべては残しておけません。処分するものがあったとしても、ひとつは取っておいて<こんなに大事にしてるんだよ>と、伝えてあげられたらいいのかなと思います。

この間、子どもたちが絵を描いたんです。本当にたーっくさん描いたのですが、その中からひとつだけ選んで『この絵すてき! ノートに貼ってもいい?』と子どもに伝えると、すごく喜んで、ほかの絵に対する興味はなくしていました。気持ちが満たされると、ほかへの執着がなくなるのかもしれませんね。

お子さんが描いた絵を壁に飾っている人もいますが、際限なく飾ると、どれにも焦点が合わず、全体的にぼんやりしてしまいがちです。例えば3枚だけなど、厳選して飾ったほうが特別感も出ますし、家族やお友達にもちゃんと見てもらえるかもしれませんね」

――なるほど。ちなみに、写真もどんどん増えていくもののひとつですが、どうされていますか?

本多さん「写真・動画共有アプリ『みてね』を使って、家族間でシェアしています。最近、夏休みなど特別な思い出の写真は『みてね』のサービスを使って、フォトブックを作るようになりました。

実は今までずっと、アルバムはいらないと思っていたんです。以前、整理収納サービスの仕事でいろいろなお宅へ伺いましたが、みなさん、アルバムの収納場所に困っていて、結局納戸にしまうことが多いようでした。アルバムは実用性のあるモノではないですから、手に取って見ない限りはないのと一緒。今はデジタルの時代だし、紙で作る必要はないかなと。

でも、子どもが通っている保育園で1年に1冊、アルバムを作ってくれるのですが、子どもたちがよく見てるんですね。すごく楽しそうで、『そうか、アルバムはそんなに魅力的なコンテンツなのか!』と、フォトブックを作り始めました。

『みてね』は、月ごとに写真が整理されているので、そこから選ぶだけで気軽に作れますし、価格も手ごろでいいなと。子どもとのコミュニケーションツールにもなりますね」

育児ノートやフォトブックを振り返る本多さん。「将来、もし子どもたちが育児ノートを読む機会があったら……。“こんなこと書いていいのかな?”というようなグチもたくさんあります(笑)」 写真:深澤慎平

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