6割のママが「キッズケータイは小1から!」 気になる子どもの安全対策

行方不明、不審者…ママたちのヒヤリ体験集、安全対策アイデアも

コクリコラボ

入学や進級など新生活が始まって約1ヵ月が経ちました。

新しい生活になると、子どもだけで行動することが増えたり、行動範囲が広がったりしてきますよね。

成長は嬉しいものの、心配なのは「子どもの安全対策」について。

毎日のように子どもが犯罪に巻き込まれたという報道を耳にするので、他人事ではないと感じているママも多いのでは?

今回コクリコラボでは、新生活で特に気になる「子どもの安全対策」の実態を調査しました。

「新学期の壁」についてのアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年2月15日〜2022年2月24日
インターネット上で実施。有効回答数は108件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

6割のママが入学を機にキッズケータイを持たせている

子どもがママの目の届かないところに行き始めると、気になるのが「キッズケータイ」の存在ではないでしょうか。

ママやパパなど特定の家族と連絡がとれたり、GPS機能で居場所が分かったりする便利なアイテムです。

ただ「子どもの防犯・安全対策をしていますか?」というアンケートでは、「キッズケータイを持たせている」「GPSを持たせている」と回答したママよりも「防犯・安全教育をしている」と回答したママの方が多いという結果になりました。

「新学期の壁」についてのアンケート
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アイテムよりもまずは「教育」に力を入れているという実態が見えました。

ちなみにキッズケータイやGPSを持たせ始めた年齢は「小学校1年生から」が約6割で、圧倒的に多く、入学を機に買い求める傾向にあるようです。

「新学期の壁」についてのアンケート

ママたちのヒヤリ体験集

ママたちがキッズケータイのようなアイテムよりも「防犯・安全教育」に力を入れているのは、実際に数々のヒヤリ体験をしたからのようです。

コクリコラボのアンケートやインタビュー会に寄せられた「子どもの安全に関するヒヤリ体験」をご紹介します。

・交通量の多い道を、夜横断するときに、バイクとぶつかりそうになりヒヤリとした。

交通事故に関するヒヤリ体験は実は今回あまり多くなく、多かったのは行方不明!? のヒヤリ体験。

・小1の頃、3回ほど行方不明になりました。習い事があるからと勝手に習い事まで行っていたり、学童じゃない日に学童へ行っていたり。逆に学童に行きなさいと言っていたのに家に帰ってきて誰もいないこともありました。

・子どもを迎えに行ったら、遊んでいるはずの公園にいなかったこと。遊ぶ可能性のある場所は必ず私に伝えておくように、子どもと話した。


続いてこちらもヒヤリとする、「不審者」に関する体験談。

・放課後遊びに出かけた時に知らない男の人に声をかけられたと言って帰ってきたときはとても恐怖でした。防犯のためにもキッズケータイを持たせる事にしました。

キッズケータイを持っていても、安心はできないというエピソードも。

・キッズ携帯を公園で落とし、わからなくなってしまった。後日落とし物で警察署から連絡があった。

・充電した後に持たせるのを忘れ、GPSの意味がなかったことがあった。


防犯アイテムも万全ではないので、やはり子ども自身としっかりコミュニケーションを取っておくこと、日頃からの防犯教育が不可欠のようです。

明日から使える! 安全対策のアイデア&アイテム活用法

それでは早速ママたちが使っている安全対策のアイデアをご紹介しましょう。

まずは防犯、安全教育のアイデアから。

・危機管理能力を養うべく常に地域の安全情報をシェアし、こういう時はどうする? と話しています 

・子供が巻き込まれたニュースを見るたびに、どのような事件だったか伝え、どのようにすると良かったのか話し合うようにしています。

実例をもとにした安全教育は、子どもにとって当事者意識が芽生えるので真剣に聞いてくれそうです。

・クイズ形式にしてこどもにヒアリングしています。「さて問題です! 赤信号で渡ってしまうお友達がいました! アナタはどうする?? 」など。「見た事の無い女の人から、『ママが具合悪くて病院に行ったから一緒に行こう! 』といわれたらどうする? 」と質問したとき、息子は「すぐいく!! すぐいくからね! 」と言っており、危ないな~と感じた経験があります。

・身体のうち「プライベートゾーン」とされる場所は、自分のを人に見せてはいけない、人のも見てはいけない触ってはいけない、人に「見せて・触らせて」と言われたら、「嫌だ」と断り逃げる、と教えています。


こちらは小学校低学年や就学前からでもやっておきたい安全教育です。

年齢にあわせてクイズで楽しく伝えたり、基本的な性教育をしたりすることで、最低限の危険を回避することができるでしょう。

・鍵を使うときは必ず周りを確認する。鍵で開ける前に一度インターホンを鳴らす。エレベーターには1人で乗らない。知り合いではない人とエレベーターホールで一緒になったら、お先にどうぞと言う。

・何か怪しい人を見かけたら、地域の子ども110番の看板がかかっているお家に、あたかもわが家に帰るふりをして「ただいまー」って言ってごらん。と伝えています。

このような実践的なアドバイスは、日常生活で実際にその場所や場面で繰り返し伝えると、子どもも理解しやすくいいですね。

またインタビュー会では、キッズケータイという「安全対策アイテム」と「防犯アイデア」のダブル技のエピソードを聞くことができました。

・小4から、塾の終わる時間が遅くなり、外が真っ暗な中10分くらい友達と歩いて帰らなければならなくなりました。そこで「ママは友達との会話は聞かないから」と言い、塾を出たらGPS付きのキッズケータイを「通話状態」にして歩かせていました。防犯ベルをちゃんと引っ張れなくても、何かあったら「ママ!」とだけと叫べば、GPSで居場所がわかる私にすぐに伝わるからです。

キッズケータイ、GPS、防犯ブザーというアイテムを過信せず、ママならではのアイデアを組み合わせた素晴らしいエピソードでした。

大切なわが子を守るために

ヒヤリ体験や安全教育のアイデア、防犯アイテムの活用法をご紹介しました。

少しずつ親の手を離れ、目が届かなくなっていくのは成長の一過程として喜ばしいですが、それも「安全」であることが大前提です。

大切なわが子を守るために、ぜひママたちからのアイデアを参考に、安全教育を続けていただきたいと思います。

コクリコでは、専門家の方による安全対策に関する記事も紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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