初エッセイ好調! 左手に障がいを持つスキンケア研究家・三上大進インタビュー「夢を応援したくない親はいない」
エッセイ「ひだりポケットの三日月」を出版記念インタビュー #2
2024.08.13
「母からは障がいを理由に甘やかされなかった」という三上さんの夢のかなえ方を伺いました!
話術が磨かれた? 母を納得させるプレゼン
「我が家の場合は、プレゼンです。どうしてそれがほしいのか、その理由をきちんと説明して、母が納得できたらOK。たとえば、小学2年生のとき、某通信教育を受けたくって。『今入会すると、理科の実験グッズがもらえる!』っていうのが欲しくって。『入ったらこれがもらえるからやらせてください』と言ったら、母は『学校の授業で何か足りないと思うんだったら、具体的に何が足りないのか、どうして必要なのか教えてください』と言われて却下されました。
でも、次はすぐに勝ち取ったんです! 同じ小学2年生のときに、テニスをやってみたくて。『学校のテニスコートは小学校5、6年生しか使えなくて、テニスコートに立ち入れない。だからテニススクールで習ってみたい』と理由をきちんと説明しました。すると『それだったらいいね』と承諾してくれました」
フィンランドへの留学
「『留学がしたい。フィンランドがいいんだけど、向こうに住むお金が必要です』とお願いしたら、母に『留学行くことはもちろん反対ではない。けれども、行きたい理由と、なぜフィンランドなのか、そこで何をしたいの? 行かせる価値があると思ったらお金を払います』と言われました。母を納得させるプレゼンテーションを行いました」
──フィンランドでは国際経営と社会コミュニケーション学を学ばれた。フィンランドはどんな国でしたか?
「おすすめします、フィンランド。教育水準が高く、人も穏やかで文化もあるし、治安も良い。ヨーロッパの人たちがたくさん住んでいるから、多様性に触れることもできます。食材もスーパーなら日本とそんなに変わらないぐらいの金額。野菜もたくさん食べられます。
税金はもちろん高いですが、社会福祉もすごく充実してるから、留学コストがとても高い国ではないと思います。安全性や衛生面から考えてもおすすめです」
──多様性に触れる上で、やはり留学は必要でしょうか?
「黒一色で描く絵には、情緒や奥行きがあり、とても素敵です。さまざまな絵の具で描いた絵には、豊かな色彩が宿りますよね。人にはいろいろな選択肢があって、その先にいろいろな可能性と出会うことができます。その出会いによって、人生の選択肢や挑戦の幅が変わってくるような気がするんですね。留学はその手段の一つなのかなと思っています。
もちろん留学じゃなくても、いろんなことが叶います。あくまでも選択肢の一つとして、留学がお子さんにフィットするのであれば、すごくいいんじゃないかなと思います。」
夢を見つけるために
「夢を見つけることと、夢を叶えることって、ぜんぜん違うことのように見えて、実は似ているところがあります。それは、見つけるのも、叶えるのも、その主語は「自分」であるということです。
自分をよく知ろうと努力すること、そして等身大の自分自身を認めることが、夢の入り口に立つ近道です。
夢に正解も不正解も、良いも悪いもありません。あなたの夢を、あなた自身が、どうか大好きでいてあげてくださいね。」
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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