D:うん、うん。だけど、見た目や雰囲気だけで決めつけないようにはしたいよねえ。
ポ:はい。……たしかに、最初は苦手だった子の魅力が、だんだん見えてくるってこともありますね。この『かってなくま』も、最初はやなやつだなあって思ったんだけど……。
『かってなくま』
ポ:はい。勝手に見える子、話しかけにくそうな子、目立たない子……。話せばわかる、は違うけど、なんとなくで決めつけず、じっくり向き合えたら嬉しいです。
D:そうだね。……今ポン子くんが、「目立たない子」って言ったけれど、たとえばこんな子だっているよね。
『みんなからみえないブライアン』
D:そうだね。いろんな形の魅力があって、どの子もそれぞれの鮮やかな色を持っている。 ひとりひとりが自由な在り方でいいし、その自由さも含めて付き合っていきたいと思えるのが、ともだちなんじゃないかなあ。
ポ:自分と違うからこそ気になるし、わからないと、もやもやしたりもしますよね。それが当たり前なのかもしれない……。
D: うんうん。でも、『ともだちって だれのこと?』 にも描かれているように、ささいなことで心配しすぎなくても、ともだちはともだちだと思うなあ。
『ともだちってだれのこと?』
D:ねえ。でも、相手の気持ちがわからないのはたしかに不安だけど、その不安な期間も振り返れば大事な時間かもしれないよ。『ないしょのおともだち』みたいな関係だってあるんだから。
『ないしょのおともだち』
D:離れていても、自分とは違っていても、だからこそ大切だなあって実感できるよねえ。
ポ:はい! いろんな絵本をよんでいるうちに、なんだかポカポカ、あったかくなってきました。