「ともだち」ってなんだろう? 色々なともだちを教えてくれる絵本

【 絵本でお悩み解決!?】 テーマ04「ともだち、できるかしら?」

げんき編集部

研究テーマ04「ともだち絵本」
:「みんな仲良く」っていうけれど、みんなと同じように仲良くするのって、難しいですよね……気の合う子もいれば、なんか違うなって子だっています……。

D:うん、うん。だけど、見た目や雰囲気だけで決めつけないようにはしたいよねえ。

:はい。……たしかに、最初は苦手だった子の魅力が、だんだん見えてくるってこともありますね。この『かってなくま』も、最初はやなやつだなあって思ったんだけど……。

『かってなくま』

文:佐野洋子 絵:広瀬弦 偕成社
D:まあ、勝手だよねえ(笑)。だけど時間をかけて、その子の「勝手」に見える部分も含めて、魅力や個性なんだって思えたら、ともだちもそうだけど、自分も少し、楽になるかもしれないね。

:はい。勝手に見える子、話しかけにくそうな子、目立たない子……。話せばわかる、は違うけど、なんとなくで決めつけず、じっくり向き合えたら嬉しいです。

D:そうだね。……今ポン子くんが、「目立たない子」って言ったけれど、たとえばこんな子だっているよね。

『みんなからみえないブライアン』

作:トルーディ・ラドウィッグ 絵:パトリス・バートン 訳:さくまゆみこ くもん出版
:ブライアン……! みんながみんな、自己主張できるわけじゃないですよね。自分にとっては見えにくい存在も、まわりにきっといますね。忘れないようにしたいです。

D:そうだね。いろんな形の魅力があって、どの子もそれぞれの鮮やかな色を持っている。 ひとりひとりが自由な在り方でいいし、その自由さも含めて付き合っていきたいと思えるのが、ともだちなんじゃないかなあ。

:自分と違うからこそ気になるし、わからないと、もやもやしたりもしますよね。それが当たり前なのかもしれない……。

D: うんうん。でも、『ともだちって だれのこと?』 にも描かれているように、ささいなことで心配しすぎなくても、ともだちはともだちだと思うなあ。

『ともだちってだれのこと?』

作:岩瀬成子 絵:中沢美帆 佼成出版社

:うう……ネズミさん、わかるなあ。自分は好きなんだけど、相手はどうなんだろうって、不安になっちゃうときってあるよねえ……。

D:ねえ。でも、相手の気持ちがわからないのはたしかに不安だけど、その不安な期間も振り返れば大事な時間かもしれないよ。『ないしょのおともだち』みたいな関係だってあるんだから。

『ないしょのおともだち』

文:ビバリー・ドノフリオ 絵:バーバラ・マクリントック 訳:福本友美子 ほるぷ出版

:しゃべらなくたって、遠くにいたって、かけがえのないおともだち。秘密の友情、最後まで「ないしょ」っていうのが素敵。

D:離れていても、自分とは違っていても、だからこそ大切だなあって実感できるよねえ。

:はい! いろんな絵本をよんでいるうちに、なんだかポカポカ、あったかくなってきました。
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