パパの読み聞かせはこれといっしょに! 「パパが出てくる絵本」とは?

【 絵本でお悩み解決!?】 テーマ06「パパが子どもと読むのにいい絵本」

げんき編集部

500冊以上の絵本作りに参加している編集者・装丁家の小野明がDr.オゥノーに扮して、子育てにまつわるお悩みを「絵本」で解決!? 聞き手のポン子と掛け合いながら、さまざまな絵本を紹介します。  イラスト/tupera tupera

【研究テーマ 06】パパが子どもと読むのにいい絵本

お悩み相談者 パイヤさん
【Dr.オゥノー】
またの名を小野明。これまでに2万冊以上の絵本をよんできたツワモノ。絵本で読者のお悩みをちょこっと解決? すべく研究している。

【ポン子】
Dr.オゥノーの助手。とにもかくにもポンコツ。絵本の勉強中。父とは思春期にさんざん拳を交えたが、なんだかんだ言って尊敬している。
ポン子(以下:ポ):ドクター! 今回のお悩みは「パパ」ですって。言われてみれば、ママが出てくる絵本より、パパが出てくる絵本って少ない気がします!

Dr.オゥノー(以下:D):ふむふむ。でも実は、魅力的なパパが出てくる絵本っていっぱいあるぞ。ポン子くんにとっての「パパ」ってどんなイメージ?

:うーん。おうちにいるときのパパってぐうたらしていて、イライラするときあります! この『やだやだパパやだ!』の子の気持ち、わかっちゃうかも……。

パパと娘のおるすばんは波乱万丈!? 『やだやだパパやだ!』

文:天野慶 絵:はまのゆか ほるぷ出版
D:​ふふふ。でもそんなときこそ、この絵本を最後まで一緒に読んだら、仲良く話せるようになるかもよ。おならがくさくても、服がださくても、パパと過ごすからこその楽しい「ひみつ」が……。

:……本当だ! 読み終わると、ちょっとパパにやさしい気持ちになれますね。パパって嫌なところのほうが目に付くかもしれないけれど、頼れるところもいっぱいあります。

D:うんうん。頼れるところといえば、この絵本の「父さん」も、自然なおおらかさ、力強さがとっても素敵だなあ。

いっしょにいたい、真似したい。あったかほのぼの絵本『ねえ とうさん』

作:佐野洋子 小学館
:やわらかい絵を見つめるだけで、思わず父さんにハグしたくなっちゃう! パパといってもひとりひとり違うけれど、子どもにとっては、自分よりも大きくて力強い存在。たとえ一緒にいる時間が短くても、絆をはぐくむことはできますね。

D:そうだねえ。パパだってママだって、いつも遊んであげられるわけじゃない。だからこそお休みのときは、子どもにとってもパパにとっても、なんだか特別だと思うんだ。子どもとどう過ごしたらいいのかわからないパパには、これもおすすめだよ。

何して遊ぶ? 困ったときには『おとうさん もういっかい たかい たかい』!

作:はたこうしろう アリス館
:わあ、この絵本のパパすてきだなあ。お鼻を押したら、お父さん飛行機が、ぶーん! 道具いらずで、いろんなスキンシップができるヒントがつまっていますね。

D:こんなふうに遊べたら、きっと楽しいだろうねえ。あと、この絵本みたいに、パパと子の立場を交代して遊ぶっていうのも、面白いかもねえ。

お父さんって、実は大変……? 『ぼくは おとうさん』

作・絵:いもと ようこ 金の星社

:パパは子どもに、子どもはパパに! ナイスなコミュニケーション!

D:ビールを飲んだり、遅くまで起きていたり……。子どもにとっては憧れることも多い「大人」。でも体験してみたら、実は大変なことも……? ふれあいながら、そんな親子ならではの違いを楽しむのもいいかもしれないね。
次のページへ 親子だからって、わかりあえるわけじゃない。「ちょうど」なパパと子どもの距離感って?
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