本当に気になる子育ての悩み「二人目が生まれて、上の子が寂しい想いをしないか不安です」
子育てお悩みランキング12を多角的に検証! 第6回 井潤知美先生/高祖常子先生
2023.03.25
ライター:笹間 聖子
「親の愛情が半分になった」と感じているかも!?
それが下の子が生まれたら、「見て見て!」と言っても、「ごめん今おっぱいあげているんだよ」とか、「オムツを換えているんだよ」とか、すぐには来てくれない状況がありますから。
いくら親が、「下の子が生まれても同じように愛情をかけているよ」と言っても、上の子からしてみれば、今までは自分一人で愛情をもらっていたわけですから、「半分になってしまった」と感じてしまいがちです。
ちょっと我慢している場面もあるのではと思います。
たまには、ママ&上のお子さんのペアで
なぜなら下の子は、授乳やお世話の手がかかるので、自然にそんな組み合わせになりがちなのです。ですが、たまには逆転して、上の子とママとの時間も作ってみてはいかがでしょうか。
週に1回は無理でも、なるべくそんな時間作りを心がけて、「ちょっと二人でデートしよう」といった感じで連れ出すと、お子さんは「今日は園でこんなことがあって、こうでこうで」とたくさんお話してくれると思います。
内緒でアイス食べたりして、楽しい時間を過ごしてみましょう。その後お家に帰ってくると、すごく下の子にやさしくしてくれますよ。
反抗や赤ちゃん帰りは「見てほしい」のサイン
それは、「こっちを見て欲しい」のサインだと思います。そういった時は、「上の子の心のコップがちょっと満たされていないんだな」「ちょっとカサカサになっているんだな」と考えて、なんとか上のお子さんとの時間を作るように心がけましょう。
上のお子さんとの時間をしっかり作れるように、夕飯の支度も「後はこれだけ」くらいにしておいて、上の子の遊びにつきあったり、会話を楽しみましょう。
また、上の子は、「下の子が泣いているよ」と教えてくれたり、ちょっとぐずっているときにあやしてくれたりと、結構戦力になってくれるもの。そんなときには、「教えてくれて助かったよ」と認める声がけをしましょう。
大切なのは、1対1のコミュニケーションの時間をしっかり取るように心がけることです。
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高祖 常子
リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。 保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級など子育てに関連する資格を多数取得。 東京家政大学短期大学部保育科卒、第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。 著書は『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)ほか。 3児の母。 ●高卒常子オフィシャルサイト ●Twitter @tokikok
リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。 保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級など子育てに関連する資格を多数取得。 東京家政大学短期大学部保育科卒、第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。 著書は『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)ほか。 3児の母。 ●高卒常子オフィシャルサイト ●Twitter @tokikok
井澗 知美
大正大学心理社会学部臨床心理学科教授。公認心理師、臨床心理士。 上智大学文学部心理学科、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了後、国立精神・神経センター精神保健研究所児童思春期精神保健部の流動研究員としてADHDの臨床研究をチームで行う。研究所に在籍している際に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてペアレントトレーニングの研修を受け、我が国におけるペアレントトレーニングプログラムの開発にたずさわる。その後、中央大学大学院博士課程でペアレントトレーニングの有効性に関する研究に取り組み、学位を取得。 専門は発達臨床心理学で、早期介入や地域での発達支援に関心をもつ。ここ数年は幼児期から思春期の子どもの発達支援を中心に取り組んでいる。本書でも紹介した自閉症スペクトラム症の早期介入法であるJASPERの認定セラピストの資格を取得し、大学内の相談室や小児科クリニックで実践をしている。
大正大学心理社会学部臨床心理学科教授。公認心理師、臨床心理士。 上智大学文学部心理学科、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了後、国立精神・神経センター精神保健研究所児童思春期精神保健部の流動研究員としてADHDの臨床研究をチームで行う。研究所に在籍している際に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にてペアレントトレーニングの研修を受け、我が国におけるペアレントトレーニングプログラムの開発にたずさわる。その後、中央大学大学院博士課程でペアレントトレーニングの有効性に関する研究に取り組み、学位を取得。 専門は発達臨床心理学で、早期介入や地域での発達支援に関心をもつ。ここ数年は幼児期から思春期の子どもの発達支援を中心に取り組んでいる。本書でも紹介した自閉症スペクトラム症の早期介入法であるJASPERの認定セラピストの資格を取得し、大学内の相談室や小児科クリニックで実践をしている。