本当に気になる子育ての悩み「子どもがご飯を食べずにお菓子ばかり欲しがってしまう、どうすべき?」
子育てお悩みランキング12を多角的に検証! 第5回 高祖常子先生/瀧靖之先生
2023.03.11
ライター:笹間 聖子
げんきの子育てお悩みランキングトップ12を多角的に検証!
悩みの多い育児の中でも、“本当に気になっている悩み”12に絞り、それぞれを多角的に詳細に検証していくシリーズ連載です。
今回のお悩み
「子どもがご飯を食べずにお菓子ばかり欲しがってしまう、どうすべき?」
まずは、子育てアドバイザー&キャリアコンサルタントの高祖常子先生の回答からご紹介します。
1日3食とおやつの時間を整えて
大人でも別腹というのがありますが(笑)、子どもも同じ。あまりお腹が空いていなくても、おやつなら食べてしまうかもしれません。
人間、お腹が空いたら食事をするものです。これは極端な例ですが、無人島に行って何も食べものがない状態になったら、落ちているヤシの実だって、どうにかして飲んだり食べたりしようとするでしょう?
子どもだって同じなんです。
「ぐずったらあげる」や交換条件にするのはNG
そうすると子どもは、「ぐずったらお菓子がもらえる」「ご飯の前には必ずお菓子がもらえる」と考え、またぐずるようになってしまいます。
そもそも、ご飯は身体を整えたり、元気に過ごすための栄養で、お菓子はあくまでもお楽しみ、補助的な食べもの。その考え方をずらさないようにしましょう。
運動→空腹→食事のサイクルを大切に
1日に何度もおやつを食べると、口の中で常に虫歯菌が酸を出し、カルシウムなどの歯の成分を溶かしてしまい、虫歯になってしまいます。
身体を動かして、お腹が空いて、ご飯を食べる。その基本のサイクルを大切にするようにしましょう。
たまには甘いビスケットなどはうれしいですね。「今日はビスケットだ!」という日がときどきあるくらいが、身体のためにもいいのではないかと思います。
同じ歳、同じ体型でも食べる量は違うもの
育児書などには「何歳児だとこれぐらい食べます」みたいなことが書いてあるからと、それに合わせて毎回出して、完食しないから毎回無理やり口に入れる……というのは絶対にやめましょう。食事の時間が嫌いになってしまいます。
それで毎食30分かかってしまいます、みたいなご相談もあります。でもそれはもしかしたら、その子にとってはちょっと多い量かもしれません。
「まだ残っているじゃない。何口しか食べてないよ」と毎回怒られるよりも、「お皿ピカピカになっちゃった! すごいね!」「食べきっちゃったね! かっこいい!」と褒められたほうが、子どもも「見てみて。僕は食べられるんだよ」と誇らしい気持ちになれます。
足りないようでしたら、お代わりしてあげたらいいですね。楽しく食事することで、食も進みます。これは大人も子どもも同じです。ぜひやってみてくださいね。