なかなか寝ない子どもを寝かしつけるにはどうすべき? 専門家が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#62「夜、なかなか寝てくれない子。早寝早起きさせるのって、むずかしい!」

教育学博士:渡辺 弥生

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毎晩、子どもを寝かしつけるのは大変ですね。

寝る時間とパパの帰宅時間が重なったり、読んであげた絵本が逆効果になって、子どもの遊び心に火をつけてしまったり……。

寝かしつけに苦労をしている親ごさんの話はよく聞きます。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「 夜、なかなか寝てくれない子。早寝早起きさせるのって、むずかしい!」(3歳・男の子)

夜、なかなか寝てくれない子。早寝早起きさせるのって、むずかしい! 写真/Adobe Stock

大切なのは、子どもの毎日が充実していること

幼稚園などに入園して集団生活がはじまると、寝つきがよくなる子も増えますが、まだ昼寝をしている子も多い1~3歳では、思いどおりにいかないのが現実でしょう。

基本的に早寝早起きは大切ですが、ただでさえ子育ての悩みが多い時期に、それを意識しすぎてママやパパのストレスになるのもよくありませんね。

大切なのは、子どもの生活が充実して楽しいものになるようにしてあげること。

今はあまり早寝早起きにこだわらずに、大まかでもいいので、ポイントをおさえた生活リズムで暮らす意識で子育てをしていけばいいと思います。

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子どもにとって、よい生活リズムとは

そのポイントとは次の二つです。

◆食事は朝昼晩の3食を食べる。

◆午前中と午後に、それぞれ体を動かす遊びができる時間を作る。


これらを生活リズムに取り入れてあげれば、まず基本はOKです。

ただ、宵っぱりの朝寝坊で、午前中に食欲も元気もないときは、家庭の事情に合わせてでいいので、寝る時間や起きる時間を少し調整してあげることが必要です。

そのためには、

◆日中、体を使う遊びを楽しませる。

◆早起きが習慣になると夜の寝つきもよくなるので、朝20分ずつでも早く起こすようにしていく。

◆寝る前の習慣を一定にして「寝る意識」を作っていく。


たとえば、決まった時間がきたら、「絵本を読んで寝ようね」と声をかけてから布団に入ることを習慣にしていく。

◆昼寝は、1時間を目安に起こす。

などを試してみましょう。

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子どもは、早く寝かせたいと思うほど寝てくれないもの

もしかしたら、トントンする勢いが強まったり、リズムが速くなったりして、「早く寝てほしい」ママやパパの魂胆がわかるのかも。

寝かしつけタイムはゆったり構えるのがコツかもしれませんね。

子育ての答えは○と×だけではありません。

一日の終わりに、イライラ、子どもは大泣きというのは避けたいもの。

ときには、「あ~、今日はしようがないな」と思う日があってもいいと思います。

1~3歳は、ユルイ視点でかまわないので、その子が一日を充実してすごせるような生活リズムを作ってあげてください。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...