子どもの食が細くて食べる量が少ないのが心配 発達の専門家が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#54「うちの子、毎食食べる量が少なくて栄養面が心配です」

教育学博士:渡辺 弥生

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子どもがご飯を残さずに食べてくれるとうれしいですね。

ただ、活動量がまだ少ない1~3歳は、ママが食べてほしいと思うほど食が進まないものです。


食べる量は成長とともに変わってくることが多いもので、あせらずに、楽しく食事ができる雰囲気を作りましょう。
発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「 うちの子、毎食食べる量が少なくて栄養面が心配です」(2歳・女の子)

うちの子、毎食食べる量が少ないけれど、栄養面は大丈夫? 写真/Adobe Stock

育児の悩みのトップは食事のことです

実際、食事量の心配事は育児相談のなかでもだんぜんトップです。

多くのママが食べてくれないことを心配しているのですね。

大人でも食欲や食べる量は個人差が大きいですが、子どもにもその子その子に適量があります。

食べたり、食べなかったりというムラ食いも多い時期で、ママを悩ませるようです。

でも、基本的に生活リズムが整っていて機嫌もよく、体をよく動かしているようなら心配はいりません。

今は、食事は朝昼夜の3回にこだわらずに、午前10時と午後3時のおやつの時間に、バナナやおにぎり、サンドイッチなど栄養価の高いものを用意してあげるといいでしょう。
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無理強いは禁物。楽しく食べられる雰囲気作りを

食が細いと「もう少し」と食べさせたくなりますが無理強いするのは逆効果です。

食べる時間は生きていくうえで楽しい時間のはず。外遊びを増やしたり、おかしのダラダラ食べをやめたりする工夫を続けながらも、食事時間は楽しいというイメージを育ててあげることが大事です。

「食べるかな?」と、ママが心配気に食事を見守っていては息が詰まりますね。

ママも一緒に食卓を囲み、「これ、おいしいね。食べると元気になるよ」「大きくなれるよ」などと楽しく会話しながら食べましょう。

ときには気分を変えて、お友だちと食べる時間を作ったり、お弁当持参で親子で公園ランチをしたりするのもいいですね。

また、盛り付ける量が多いと食欲が減退しがち。

あえておかわりをしたくなるほど少なめに盛り、食べたらほめてあげるようにするのもオススメです。
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発想を転換して和やかな食事タイムに

たしかに、子どもが食べてくれないのはユウウツの種でしょう。

でも、食欲が旺盛すぎる子のママも辛いものがあります。

肥満や小児成人病を防ぐために、食べたがっても与えられないからです。

バランスよく食べてくれればいいのですが、なかなかそうはいかないようです。

もし、小食で元気がない場合は小児科で相談しましょう。

病気でないなら、「食事時間は和やかな楽しいひとときにしよう」と発想転換して肩の力を抜くことが大切。

「食は細いけど楽しく食べているし、元気に遊んでいる」と、気持ちのスイッチをポジティブに切り替えてみるのです。

ママが心配顔ではなく、笑顔でいると、雰囲気が明るくなって食欲もアップ。

そのほうが心身の健康メリットは大きいのです。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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