てぃ先生の目からうろこの育児アイディア
テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアに溢れていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!
まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。
育児の悩み#25『人見知り、場所見知りがすごいです』(1歳3ヵ月女児)
人見知り、場所見知りがひどく、たまに会うおばあちゃんも嫌がります。もっと抱っこしたりして欲しいのですが……。
「いつも会う人、いつも行っている場所、お子さんが安心して過ごせるところだけで充分です」
安心できる人と安心できる場所、その中でたくさんの経験を積む。そこで培った人間関係や自信などが、初めて会う人、初めていく場所を恐れない気持ちにつながっていくはずです。
今の段階で無理矢理慣れさせようとしても、逆に家以外の人や場所に苦手意識を持ってしまう可能性もあります。「今はまだまだ人見知り、場所見知りが当たりまえの時期」と考えて、無理をさせないほうがいいと思います。
「写真や動画を見せながら、その人や場所の話をしましょう」
たとえば保育園もそうですが、親御さんが不安そうな顔で先生と話してばかりいると、そこに自分が預けられるとなるとすごく怖いですよね。それが「保育園にいきたくない」という言葉になることも。子どもの目線からみたときに、親御さんと先生がすごく仲良さそうにしているならば、先生のことを「安心できる存在」だと思い、保育園もいやがらなくなるはずです。
同じように、おばあちゃんの写真などを見ながら、おばあちゃんの話を楽しそうにする。話を聞いたお子さんが「パパとママはおばあちゃんと仲が良い」「おばあちゃんを信頼している」と感じれば、自然とおばあちゃんに対しても親しみを持ちやすくなります。
場所も同じように、事前に行く場所の写真などを見せて準備をしておくと、実際に行ったときに「パパとママが楽しい場所」と感じて、親しみを持ちやすくなると思います。今はインターネットなどで写真や動画を探すことも比較的簡単にできますから、どうやったらお子さんが親しみを持てるかを考えて、やってみるといいと思います。
育児の悩み#26『おばあちゃんが子どもに菓子パンやお菓子を買ってくるので困ります』(2歳10ヵ月女児)
おばあちゃんが菓子パンやお菓子を買ってくるので、子どもがご飯よりもそちらを食べたがります。「ご飯食べないとあげない」と言ってもダメで、困っています。
「おばあちゃんと話し合ったほうがいいと思います」
おばあちゃんとお子さんが会う頻度にもよるかもしれませんが、もしたまにしか会わないのならば、お孫さんを喜ばしたいというおばあちゃんの思いを汲んで、菓子パンを食べる日があってもいいのかもしれません。もし同居などしていて、毎日親御さんが「本当に買ってきてほしくない」「やめて欲しい」と思っているのであれば、おばあちゃんと話し合ったほうがいいと思います。
「きちんと話し合いの場を作り、親御さんの考えを伝えましょう」
これに限らず、三世代家族ではおじいちゃんおばあちゃんと親御さんたちとで、どうしても価値観の違いがでてくることがあります。そのときは親御さんの思い、考えをおじいちゃんおばあちゃんにきちんと伝えて、理解してもらうことが大切なのではないかと思います。

げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディ...