「人見知り場所見知りがひどい」子育てのお悩みを現役保育士てぃ先生が解決!

フォロワー80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア#25

保育士:てぃ先生

YouTubeチャンネル登録者数80万人超えの現役保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決! 斬新なアイディアにあふれた子育て術をご紹介します! 今回は、「人見知り、場所見知り」に悩む親御さんからのご相談にアドバイスを送ります。

お悩み「人見知り、場所見知りがすごいです」(1歳女児)

「人見知り、場所見知りがひどく、たまに会うおばあちゃんも嫌がります。もっと抱っこしてもらったりしてほしいのですが……」(1歳3ヵ月女児)
人見知りがひどい

アドバイス①「安心して過ごせるところだけで充分」

人見知り、場所見知りに困っているとのことですね。親御さんの思いは「いろんな人、いろんな場所に慣れて欲しい」ということだと思いますが、でもまだ生まれてたった1年のお子さんですから、いやがるのは仕方がないと思います。無理にいろんな人に会わせたり、どこかに連れて行ったりせずに、お子さんがいやがっているうちは、いつも会う人、いつも行っている場所、お子さんが安心して過ごせるところだけで充分でしょう。

安心できる人と安心できる場所、その中でたくさんの経験を積む。そこで培った人間関係や自信などが、初めて会う人、初めていく場所を恐れない気持ちにつながっていくはずです。

今の段階で無理矢理慣れさせようとしても、逆に家以外の人や場所に苦手意識を持ってしまう可能性もあります。「今はまだまだ人見知り、場所見知りが当たりまえの時期」と考えて、無理をさせないほうがいいと思います。
それでも、仲良くなって欲しいときは?

アドバイス②「事前に準備する」

人見知りをせずお子さんとおばあちゃんに仲良くなって欲しい、と考えるのならば、おばあちゃんの写真や動画を見ながら、おばあちゃんとの楽しかった思い出を話してあげるといいと思います。

たとえば保育園もそうですが、親御さんが不安そうな顔で先生と話してばかりいると、そこに自分が預けられるとなるとすごく怖いですよね。それが「保育園にいきたくない」という言葉になることも。子どもの目線からみたときに、親御さんと先生がすごく仲良さそうにしているならば、先生のことを「安心できる存在」だと思い、保育園もいやがらなくなるはずです。

同じように、おばあちゃんの写真などを見ながら、おばあちゃんの話を楽しそうにする。話を聞いたお子さんが「パパとママはおばあちゃんと仲が良い」「おばあちゃんを信頼している」と感じれば、自然とおばあちゃんに対しても親しみを持ちやすくなります。

場所も同じように、事前に行く場所の写真などを見せて準備をしておくと、実際に行ったときに「パパとママが楽しい場所」と感じて、親しみを持ちやすくなると思います。今はインターネットなどで写真や動画を探すことも比較的簡単にできますから、どうやったらお子さんが親しみを持てるかを考えて、やってみるといいと思います。

育児の悩み#26『おばあちゃんが子どもに菓子パンやお菓子を買ってくるので困ります』(2歳10ヵ月女児)

おばあちゃんが菓子パンやお菓子を買ってくるので、子どもがご飯よりもそちらを食べたがります。「ご飯食べないとあげない」と言ってもダメで、困っています。

お菓子ばかり与えてしまう

「おばあちゃんと話し合ったほうがいいと思います」

うーん、なるほど。親御さんはちゃんとご飯を食べて欲しいから菓子パンはあげたくない。でも、おばあちゃんが買ってきてしまって、そうすると子どもが欲しがってしまう、ということですね。子どもは舌の構造上、甘みを感じやすくなっているそう。なので甘い食べものをより好む傾向がみられます。個人の嗜好だけではなく、人体の構造的にそうなってしまっているという部分もあり、お子さんに「菓子パンよりもご飯を食べてね」といっても受け入れてもらうのは難しいと思います。

おばあちゃんとお子さんが会う頻度にもよるかもしれませんが、もしたまにしか会わないのならば、お孫さんを喜ばしたいというおばあちゃんの思いを汲んで、菓子パンを食べる日があってもいいのかもしれません。もし同居などしていて、毎日親御さんが「本当に買ってきてほしくない」「やめて欲しい」と思っているのであれば、おばあちゃんと話し合ったほうがいいと思います。
話し合いの場を設けて

「きちんと話し合いの場を作り、親御さんの考えを伝えましょう」

おばあちゃんはお孫さんがただただ可愛い。それだけで行動してるのでしょうから、その場でさらっと冗談っぽく「菓子パンやお菓子はダメだよ」といってもなかなか理解してもらえないと思います。きちんと話し合いの場を作り、なぜ菓子パンやお菓子を与えるのをやめて欲しいか、どれだけ本気でそう思っているかという親御さんの姿勢を示さないと、たとえ自分たちの親でも伝わらないことなのだと思います。

これに限らず、三世代家族ではおじいちゃんおばあちゃんと親御さんたちとで、どうしても価値観の違いがでてくることがあります。そのときは親御さんの思い、考えをおじいちゃんおばあちゃんにきちんと伝えて、理解してもらうことが大切なのではないかと思います。
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撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美 写真/PIXTA
てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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