空気がつばさを持ち上げる
そして、新幹線のはやさくらいまでスピードが上がったとき、飛行機はあたまをななめ上へ持ち上げ、空に向かって飛んでいきます。
これが、わたしたちのいつも見ている飛行機が離陸するときのすがたです。
飛行機が飛ぶためには、つばさの形と空気が大事なはたらきをするのです。
つばさを真ヨコから見ると、上半分がすこしふくらんだ流線形をしています。うしろのほうはとがっていますね。
飛行機があたまをななめ上へ持ち上げると、飛行機の胴体に水平についているつばさもななめ上を向きます。
空気の流れるスピードがはやくなると、空気はすくなくなります。つばさの上の空気は、はやく、すくなくなり、つばさの下の空気はおそく、たくさんあります。
そうすると、つばさの上と下で、大きな空気の差(気圧の差)が生まれます。こういう大きな差ができると、空気はおおいほうからすくないほうへ、いきおいよく向かおうとしますから、つばさには下から押し上げる力がつよくはたらきます。
飛行機のテーブルはななめ
つばさを持ち上げる力は、飛行機のスピードとつばさの角度で決まります。飛行機が落ちないためには、エンジン全開で飛べばよいのですが、それでは燃料がすぐになくなってしまいます。あまり燃料を使わずに飛ぶために、飛行機は3度ななめ上を向いています。ななめ上を向くとつばさの上がる力を増して、飛行機はエンジン全開にしなくても水平に飛び続けられます。
ですから、重力とつり合う押し上げる力が出せるように、飛行機はななめ上を向いた姿勢をつづけているのです。
このかたちだと、飛行機がななめ上を向いているとき、テーブルがちょうど平らになるからです。
飛行機はジェット機もプロペラ機も、つばさでじょうずに空気の力をつかいながら大空を飛びまわっているのですね。
空気は目に見えませんけれども、ほんとうに大きな力を持っています。
謎のこたえ つばさは空を飛ぶため空気をじょうずにつかうかたち
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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