野球をするときにはボール、バット、グラブなどの道具が必要です。このなかでもグラブはよく見ると、いろいろなかたちがあるのです。ピッチャー、内野手、外野手、それぞれで大きさやかたちがちがいます。なぜちがうか、その理由に迫ります。
グラブといいましたが、野球にはグラブとミットがあります。ミットもグラブも英語で、日本語でいうと、どちらも「てぶくろ」です。
グラブは5本のゆびが別々にはいるてぶくろのかたち、おもにキャッチャーが使うミットは、おやゆびだけが別になっていて、のこりのゆびはひとつのふくろにはいる「なべつかみ」のようなかたちをしたてぶくろのことをいいます。
では、ポジションごとにその役割とミットやグラブのかたちを見ていきましょう。
ボールをしっかりとって落とさないミット
キャッチャーの役割は、ピッチャーの投げる速いボールや変化球をしっかりとること。
ですから、キャッチャーミットは、ボールをとりやすいように大きく、とったボールが飛び出さないように、しっかりつかむかたちにつくられています。
ファーストミットも同じ。ファーストの選手がボールをとれなかったり、落としたりしたら、みんなセーフになってしまいます。
ですから、ファーストミットも、すこしボールがそれてもとどくように、バウンドが変な方向にいっても、しっかりとって落とさないように、大きなかたちをしているのです。2つのミットは、ボールをとることにすぐれているといえます。
グラブも内野手と外野手でかたちがちがう
とったボールをすぐに投げないといけない内野を守る選手は、ボールをすぐにつかめるように、ややちいさめのグラブをつかっています。
ちいさいグラブのほうがとったボールをすぐに投げやすいのですね。
外野手は内野手よりも広いところを守っていますので、とおくに飛んでくるボールでも走ってとれるように、ちょっと長めで、大きなかたちのグラブになっています。
このように、使う選手のポジションと役割によってかたちがちがうのですね。
バッターからボールをかくすグラブ
ピッチャーは何種類もの変化球をつかってバッターを打ちとりますね。
どんな変化球を投げるかは、ピッチャーのボールのにぎりかたでわかりますが、バッターにそれがわかってしまっては困ります。
ですからピッチャーは、バッターにボールのにぎりかたがわからないように、大きめのグラブでボールのにぎりかたが見えないようにしているのです。
ですから、ピッチャーのグラブはウェブにすき間のないかたちになっています。
では、内野手や外野手のウェブには、なぜすきまがあるのでしょうか。
グラブはウェブのかたちで開きやすさ、閉じやすさが変わります。すきまのないウェブはかたいので、グラブを開いたり閉じたりするのにすこし力がいります。
ウェブにすきまのあるほうが、ボールをつかんだりはなしたりするとき、グラブの動きがスムーズになるため、内野手、外野手のグラブはウェブにすきまをつけているのです。
グラブのウェブにもいろいろなかたちがあって、それぞれでボールのとりやすさ、投げやすさを工夫しています。
最近では、選手の技術や体力が上がったため、打ったボールのスピードがどんどん速くなってきています。こうしたことからグラブのかたちも、速くて強いボールをしっかりとるために、だんだん大きくなってきているそうですよ。
謎のこたえ ポジションによってかたちがちがう!
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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