
春に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が優勝したこともあって、野球の人気が高まっていますね。
野球をするときにはボール、バット、グラブなどの道具が必要です。このなかでもグラブはよく見ると、いろいろなかたちがあるのです。ピッチャー、内野手、外野手、それぞれで大きさやかたちがちがいます。なぜちがうか、その理由に迫ります。
野球をするときにはボール、バット、グラブなどの道具が必要です。このなかでもグラブはよく見ると、いろいろなかたちがあるのです。ピッチャー、内野手、外野手、それぞれで大きさやかたちがちがいます。なぜちがうか、その理由に迫ります。

キャッチャーミット 写真提供ミズノ

グラブ 写真提供ミズノ
キャッチャーミット、ファーストミット、ピッチャーのグラブ。よく見ると、かたちがそれぞれちがいますね。なぜ野球のグラブには、いろいろなかたちがあるのでしょうか。ということで、今回は野球のグラブのかたちについて考えてみましょう。
グラブといいましたが、野球にはグラブとミットがあります。ミットもグラブも英語で、日本語でいうと、どちらも「てぶくろ」です。
グラブは5本のゆびが別々にはいるてぶくろのかたち、おもにキャッチャーが使うミットは、おやゆびだけが別になっていて、のこりのゆびはひとつのふくろにはいる「なべつかみ」のようなかたちをしたてぶくろのことをいいます。
グラブといいましたが、野球にはグラブとミットがあります。ミットもグラブも英語で、日本語でいうと、どちらも「てぶくろ」です。
グラブは5本のゆびが別々にはいるてぶくろのかたち、おもにキャッチャーが使うミットは、おやゆびだけが別になっていて、のこりのゆびはひとつのふくろにはいる「なべつかみ」のようなかたちをしたてぶくろのことをいいます。
ミットとグラブははっきりかたちがちがいますね。それはポジションに合わせてかたちをつくっているからです。
では、ポジションごとにその役割とミットやグラブのかたちを見ていきましょう。
では、ポジションごとにその役割とミットやグラブのかたちを見ていきましょう。
ボールをしっかりとって落とさないミット
まず、キャッチャーのつかうミットからです。
キャッチャーの役割は、ピッチャーの投げる速いボールや変化球をしっかりとること。
ですから、キャッチャーミットは、ボールをとりやすいように大きく、とったボールが飛び出さないように、しっかりつかむかたちにつくられています。
ファーストミットも同じ。ファーストの選手がボールをとれなかったり、落としたりしたら、みんなセーフになってしまいます。
ですから、ファーストミットも、すこしボールがそれてもとどくように、バウンドが変な方向にいっても、しっかりとって落とさないように、大きなかたちをしているのです。2つのミットは、ボールをとることにすぐれているといえます。
キャッチャーの役割は、ピッチャーの投げる速いボールや変化球をしっかりとること。
ですから、キャッチャーミットは、ボールをとりやすいように大きく、とったボールが飛び出さないように、しっかりつかむかたちにつくられています。
ファーストミットも同じ。ファーストの選手がボールをとれなかったり、落としたりしたら、みんなセーフになってしまいます。
ですから、ファーストミットも、すこしボールがそれてもとどくように、バウンドが変な方向にいっても、しっかりとって落とさないように、大きなかたちをしているのです。2つのミットは、ボールをとることにすぐれているといえます。

ファーストミット 写真提供ミズノ
グラブも内野手と外野手でかたちがちがう
ぱっと見、同じかたちのようなグラブも、やはりポジションによって少しずつちがっています。
とったボールをすぐに投げないといけない内野を守る選手は、ボールをすぐにつかめるように、ややちいさめのグラブをつかっています。
ちいさいグラブのほうがとったボールをすぐに投げやすいのですね。
とったボールをすぐに投げないといけない内野を守る選手は、ボールをすぐにつかめるように、ややちいさめのグラブをつかっています。
ちいさいグラブのほうがとったボールをすぐに投げやすいのですね。

内野手用グラブ 写真提供ミズノ
反対に外野手用のグラブは、すこし長くて大きめです。
外野手は内野手よりも広いところを守っていますので、とおくに飛んでくるボールでも走ってとれるように、ちょっと長めで、大きなかたちのグラブになっています。
このように、使う選手のポジションと役割によってかたちがちがうのですね。
外野手は内野手よりも広いところを守っていますので、とおくに飛んでくるボールでも走ってとれるように、ちょっと長めで、大きなかたちのグラブになっています。
このように、使う選手のポジションと役割によってかたちがちがうのですね。

外野手のグラブ 写真提供ミズノ
バッターからボールをかくすグラブ
ピッチャーのグラブには、内野手や外野手のグラブとは別のピッチャーならではの目的があります。
ピッチャーは何種類もの変化球をつかってバッターを打ちとりますね。
どんな変化球を投げるかは、ピッチャーのボールのにぎりかたでわかりますが、バッターにそれがわかってしまっては困ります。
ですからピッチャーは、バッターにボールのにぎりかたがわからないように、大きめのグラブでボールのにぎりかたが見えないようにしているのです。
ピッチャーは何種類もの変化球をつかってバッターを打ちとりますね。
どんな変化球を投げるかは、ピッチャーのボールのにぎりかたでわかりますが、バッターにそれがわかってしまっては困ります。
ですからピッチャーは、バッターにボールのにぎりかたがわからないように、大きめのグラブでボールのにぎりかたが見えないようにしているのです。

大きくてすき間のないピッチャーのグラブ 写真提供ミズノ
外野手のグラブも大きいですが、外野手のグラブはおやゆびとひとさしゆびの間にあるウェブ(アミ)の部分に大きなすき間があるので、ボールのにぎりかたをかくせません。
ですから、ピッチャーのグラブはウェブにすき間のないかたちになっています。
では、内野手や外野手のウェブには、なぜすきまがあるのでしょうか。
グラブはウェブのかたちで開きやすさ、閉じやすさが変わります。すきまのないウェブはかたいので、グラブを開いたり閉じたりするのにすこし力がいります。
ウェブにすきまのあるほうが、ボールをつかんだりはなしたりするとき、グラブの動きがスムーズになるため、内野手、外野手のグラブはウェブにすきまをつけているのです。
グラブのウェブにもいろいろなかたちがあって、それぞれでボールのとりやすさ、投げやすさを工夫しています。
最近では、選手の技術や体力が上がったため、打ったボールのスピードがどんどん速くなってきています。こうしたことからグラブのかたちも、速くて強いボールをしっかりとるために、だんだん大きくなってきているそうですよ。
ですから、ピッチャーのグラブはウェブにすき間のないかたちになっています。
では、内野手や外野手のウェブには、なぜすきまがあるのでしょうか。
グラブはウェブのかたちで開きやすさ、閉じやすさが変わります。すきまのないウェブはかたいので、グラブを開いたり閉じたりするのにすこし力がいります。
ウェブにすきまのあるほうが、ボールをつかんだりはなしたりするとき、グラブの動きがスムーズになるため、内野手、外野手のグラブはウェブにすきまをつけているのです。
グラブのウェブにもいろいろなかたちがあって、それぞれでボールのとりやすさ、投げやすさを工夫しています。
最近では、選手の技術や体力が上がったため、打ったボールのスピードがどんどん速くなってきています。こうしたことからグラブのかたちも、速くて強いボールをしっかりとるために、だんだん大きくなってきているそうですよ。
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テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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