あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月19日」(1979年)。
アフリカの砂漠地帯で、黄色い風が吹き荒れるたびに男たちが行方不明になる事件が続発。科学警備隊は調査に向かった。しかし、緑色の液体の匂いを吸ったヒカリは何かに取り憑かれたように朦朧としながら姿を消してしまう。
アフリカへやってきた科学警備隊に危機が迫る!
現地に到着した科学警備隊は、地球防衛軍と連携して調査を開始するが、黄色い風に関する物質の手がかりは見つからなかった。その後、黄色い風の被害にあった街々の中心に発生源があると考えた科学警備隊は、そちらに向かう。その道中で発見した、まるでミイラのような風貌で彷徨う男性に駆け寄るヒカリ、ムツミ隊員、マルメ隊員。しかし男性は倒れたかと思うと、突然ムツミの足を摑む。男性の手は緑色の粘着質の液体で濡れており、それを危険に感じたヒカリは、ハンカチでムツミのブーツから液体を拭き取った。
黄色い風が迫ってくるなかで、急いでスーパーマードック号に戻ろうとするヒカリたちだったが、突如の突風で、粘液がついたハンカチがヒカリの顔に当たってしまう。すると、ヒカリは突然朦朧とした表情になり、黄色い風の中に消えてしまったのだった。ヒカリを連れ戻そうとするも叶わず、スーパーマードック号に退避するムツミたち。その後、トベ隊員が緑色の粘液を調査した結果、それが血液だということがわかる。さらに、黄色い風に含まれる粉と緑色の血液には同じ成分が含まれていることが判明。黄色い粉が体内に入ったことで人間の血が緑色に変わってしまったのだ。