6月30日 ガッツ星人の企み! ウルトラセブンが十字架に捕らわれる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月30日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月30日」(1968年)。
分身してウルトラセブンのアイスラッガーを避けるガッツ星人  ©円谷プロ
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

怪獣・アロンと戦うウルトラセブンの戦力を分析する宇宙人がいた。その名はガッツ星人。彼らはセブンを公開処刑し、人類を絶望させようとする。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

ガッツ星人がアロンをセブンと戦わせる

アロンと戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1968年6月30日は『ウルトラセブン』第39話「セブン暗殺計画(前篇)」が放送された日です。ウルトラセブンは、突如現れた怪獣・アロンと戦っていた。アロンはさまざまな状況に出現し、まるでセブンの能力を測っているかのようだ。そして、何度目かの出現の際、アロンはセブンのアイスラッガーを受けて、倒される。

しかし、それを宇宙船の中から複数のガッツ星人が見ていた。ガッツ星人はセブンの正体がダンであることにも気づいたが、セブンを直接倒すことで人類を降伏させようとしていたのだ。そして、ついにガッツ星人は地球に襲来する。

その後、ウルトラ警備隊には、事件が発生していないにもかかわらず、各地から通報を受けるという現象が多発する。この日もフルハシ隊員とアマギ隊員が遊園地から通報を受けて現場に向かったが、とくに異常はない。その後、再び警報が鳴り、今度はダンとアンヌ隊員が夜の街に向かった。すると、ダンたちの乗っていたウルトラ警備隊専用車両のポインターが、無人の車に包囲された。そして、ガッツ星人が現れる。
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