あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月16日」(2022年)。
スフィアザウルスの出現から1年後。TPU訓練校に入学して厳しいトレーニングの日々を送るカナタは、行軍訓練でチームメイトのリュウモンと衝突してしまう。さらに、1年ぶりに怪獣が出現。あれ以降デッカーに変身することができなくなっていたカナタは、生身で怪獣に挑む。
行軍訓練が行われる
ある日、別の訓練生が教官たちの話を聞いてしまったと叫びながら、興奮気味にやってくる。かつて怪獣と戦ったエキスパートチーム・GUTS‐SELECT。訓練生の中から新メンバーが選ばれ、GUTS‐SELECTは再編されることになっていたが、そのメンバーが決まったというのだ。しかし、その訓練生によると、メンバーにはカナタも、1年前にカナタと出会ったキリノ イチカ隊員やリュウモン ソウマ隊員も含まれていなかった。落ち込むイチカ。しかし、中間総合成績でトップであったリュウモンは、彼女以上の悔しさを人知れず見せていたのだった。
その後、最後の行軍訓練が行われることになり、カナタはリュウモン、イチカとの3人の班に編成される。「よろしく」と声をかけあうイチカたちだったが、リュウモンは不機嫌だ。そして、行軍訓練が始まった。班長のリュウモンは、重装備で険しい山道をどんどん進んでいく。一方、カナタとイチカは彼についていくのに必死だった。すると、突如地震が発生。カナタは斜面から滑り落ち、脚を負傷してしまう。リュウモンはリタイヤしようと提案するが、カナタはどこまでやれるか試してみたいと答える。しかし、リュウモンは「失敗は許されない」と答える。リュウモンは、誰よりもGUTS‐SELECTに入りたいと望んでいたのだ。