あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月23日」(2006年)。
『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和に放送されたウルトラマンシリーズと、物語が直接的につながっているのも特徴だ。
かつてウルトラマンAと戦ったヤプール人が再び行動を開始した。33年前、妖星ゴランを迎撃するためのミサイルを破壊しようとした怪獣・ドラゴリーが復活。「ミサイル発射基地を破壊する」という、33年前の命令を実行しようとする。
ドラゴリーが現れる
だが、それよりも先に新たな超獣・ドラゴリーが出現。しかし、ドラゴリーは何かを探すような素振りを見せると異次元の中に帰っていった。その後、フジサワ・アサミ博士がやってくる。彼女は飛び級を繰り返し20歳前に博士号を取得した才女だった。そんなフジサワ博士にイカルガ・ジョージ隊員は一目惚れ。フジサワ博士から「愛の詩集」をもらって喜ぶ。しかし、その詩集はフジサワ博士の許可がなければ読んではいけないらしい。
すると、ジョージはフジサワ博士に、過去に宇宙人が残した超技術を利用した超絶科学のメテオールを打ち込むよう要求される。恐る恐る、フジサワ博士にメテオールを発射するジョージ。その後、フジサワ博士により、ドラゴリーの目的が推測された。33年前、妖星ゴランが地球とぶつかろうとしていた。当時の防衛隊であるTACはミサイルでゴランを破壊しようとし、そのミサイルの破壊に現れたのがヤプール人によって送り込まれたドラゴリーだった。今回現れたドラゴリーにはミサイル発射基地を破壊するという当時の命令が残っていたのだ。
そして、フジサワ博士は対ヤプール用兵器として、異次元からのゲートを塞ぐリージョン・リストリクターを用意していた。空を割るようにして異次元から現れ、異次元に消えていく超獣の動きをこれで止めることができるのだ。