8月27日 ウルトラマン80 ゴモラⅡ出現! 地底人との戦争が開始される!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」8月27日(1980年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月27日」(1980年)。
ゴモラⅡと戦うウルトラマン80  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1980年4月2日より放送が開始された『ウルトラマン80』。中学校の教師であり、地球防衛軍の怪獣・怪事件の対策チームUGMの隊員でもある矢的 猛がウルトラマン80に変身。人間の憎しみや悲しみといったマイナスエネルギーが生み出す怪獣に立ちむかう。

中部山岳地帯の王ヶ岳が突如噴火した直後、謎の人工衛星が打ち上げられ、太陽を覆い隠してしまう事件が起こる。それは、2年後に訪れる地底崩壊から逃れるため、地上への移住を企む地底人が、苦手な太陽光を遮るためのものだった。地上の人々の経済活動が原因で地底人が危機に陥っていることを知ったUGMは、地底人との争いを話し合いで解決しようと上層部に訴えるが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

地底人と遭遇するUGM隊員たち

1980年8月27日は『ウルトラマン80』第22話「惑星が並ぶ日 なにかが起こる」が放送された日です。死火山である王ヶ岳が突然噴火。それは自然現象ではなく、何者かによって引き起こされたものであることが判明し、UGMは調査に出動する。さらに、謎の球体が空に浮いているのが発見され、それはまるで皆既日食のように太陽を覆い隠した。この球体は人工衛星で、王ヶ岳の火山爆発により打ち上げられたものだと推測される。

現地に到着した隊員たち。急な日食に驚くキャンパーたちを落ち着かせていると、怪しい白ずくめの集団を発見。集団が逃げ込んだと思われる洞窟に突入するも、落とし穴に落ちてしまう。落下し、意識を失っていた隊員たち。猛は目を覚ますと、仲間たちとともに鎖で体を縛られ、磔にされていた。さらに、白ずくめの人物が多数現れ、銃を向けてくる。すると、ひとりの女性が現れ銃を下ろすよう命令。さらに、猛の顔をじっと見た彼女は猛だけを解放し別室に連れていく。

猛が地球人ではないことを見抜いたその女性は、地底王国の女王・イーナスだった。かつて氷河期が訪れたこの地球。氷河期の到来を予見したイーナスたちの祖先は地底に逃れ、氷河期を生き抜いていた。彼女たちは地底で暮らしてきた地底人だったのだ。しかし現代になり、石油や金銀、地下水など地底の資源を地上の人々が掘り起こしたことで地層が崩れ、地底が歪み始めていた。そして、彼女たちは地球や月、冥王星といった太陽系の9つの惑星が一列に並ぶ日、地球に天変地異が起こることを突き止める。すでに歪みが生じている地底は天変地異には耐えられない。そして、その日は2年後にやってくると推測された。
次のページへ 地底人との和解のためUGMが奔走するが…
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