あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月30日」(2005年)。
第14話「悪魔 -メフィスト-」で、溝呂木眞也の被害にあってしまった山邑一家。両親は殺害されビーストヒューマンとなり、長男の薫、長女の理子は両親に命を狙われてしまう。さらに、理子はスペースビースト・ノスフェルに捕らえられ、孤門はそれを知らずにノスフェルを攻撃。奇跡的に理子は助かるも、孤門は薫から激しく責められてしまう。その後、理子たちはMP(メモリーポリス)に記憶を消去され、その後は平穏に暮らしていた。しかし今回、彼女たちは再びスペースビースト事件に巻き込まれてしまう。
記憶をなくした溝呂木が現れる
ノスフェルの事件に巻き込まれ、保護された理子は、野々宮瑞生がMPに配属されて初めてスペースビーストの記憶を消した人間だった。しかし、何らかの理由により理子は事件の記憶ではなく、自分の名前を含めた事件以前の記憶をなくし、逆に事件の記憶は覚えていたままという異常な状態に陥っていた。理子は現在兄の薫と共に、この山の近くで暮らしていた。その日、理子は何かを感じ取り神社の境内に向かうと、そこにはこれまでの記憶をなくした溝呂木が、身をひそめていたのだった。
自分の身に降りかかった不幸の元凶が溝呂木であることを知らない理子は、溝呂木に手を差し伸べ、共に行動するようになる。一方、その山にはスペースビーストを調査しにナイトレイダーが訪れていた。霧が立ち込め、スペースビースト・バンピーラと遭遇する孤門。和倉英輔隊長と合流し、クロムチェスターに搭乗して攻撃を行おうとするが、そこで溝呂木と理子に遭遇し孤門は驚愕する。