11月11日 ウルトラマンメビウス 怪作「怪獣使いと少年」のその後が描かれる

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 11月11日(2006年)

テレビマガジン編集部

怪獣使いが残した遺産

それに続いて、数人の園児がハンカチを差し出す。すると、園長先生が園児たちの勇気ある行動をほめ、ハンカチを使ってビオに手当てをした。そこにミライとリュウがやってくる。ミライはもう一度話し合いをしようと説得を試みるが、ビオは破壊活動をやめようとしない。地球とメイツ星の問題に部外者の自分が関わるべきなのか迷うミライだったが、破壊活動を止めるためメビウスに変身。しかし、ビオは宇宙船からゾアムルチを出現させてしまう。

ゾアムルチはビオの脳波と同調しており、彼の怒りや憎しみがある限り破壊を止めない。そして、ビオは、約30年前に地球で命を落としたメイツ星人が自分の父親であることを明かした。ビオにトライガーショットを突きつけていたリュウだったが、その話を聞いて銃を下ろす。すると、園長先生が突然「メイツ星人に会いたかった」と話しかけてきた。園長先生は子どものころ、メイツ星人と暮らしていた少年からメイツ星人の話を聞いていたのだ。園長先生の話から、ビオははじめて父親が地球の少年と平和な時間をすごしていたことを知る。

そして、園長先生は「メイツ星人と地球人が仲良くなれる日がくる」と話していた少年に感銘を受けたという。メイツ星人が少年に残した愛情という遺産は園長先生に受け継がれ、今では彼女が運営する保育園の園児たちに受け継がれている。その言葉に、ビオは心を動かされたのだった。

しかし、頭では理解できても、彼の心の底にある父親を失った怒りや悲しみは消すことができず、ゾアムルチは暴走をやめない。ビオは「自分の心にある憎しみを消し去ってくれ」とメビウスに懇願。メビウスはメビュームシュートでゾアムルチを撃破したのだった。

巨大魚怪獣 ゾアムルチ

かつてウルトラマンジャックと戦ったムルチのように、豪雨のなかメビウスと戦った  ©円谷プロ PHOTO/講談社
【ウルトラ怪獣事典】
巨大魚怪獣 ゾアムルチ

全長/48メートル
体重/1万トン

地球の怪獣であるムルチを、メイツ星人ビオが改造した怪獣。ビオの脳波と同調しており、彼の感情を受けて暴れまわる。口から青白い光線を放つ。

登場エピソード:『ウルトラマンメビウス』第32話「怪獣使いの遺産」(2006年11月11日放送)
脚本:朱川湊人/監督・特技監督:八木 毅

今回紹介したエピソードはウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」で配信中。ウルトラマンシリーズが見放題になる動画配信サービスです。
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11月11日はメイツ星人ビオが地球にやってきた日

11月11日は、地球人に父親を殺されたメイツ星人ビオが地球にやってきたエピソードの日。ビオは母星に帰ることを決めました。和解したリュウは握手を求めますが、ビオは父の咲かせた遺産=子どもたちが作り上げた未来を見届けてからにしようと告げ、地球を去っていったのでした。

このエピソードの元になった、『帰ってきたウルトラマン』33話「怪獣使いと少年」はこちらの記事で!

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©円谷プロ

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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。