あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月8日」(1974年)。
地元民に愛される怪獣・オルフィを捕らえようとする会が結成される。その会の会長は、オルフィを暴れさせようともくろむカーン星人だった。
探検団のあとを追う光太郎
しかしある日、「オルフィを捕らえる会」なるものが発足していることに気づく。一部では「ZATが怠けているから、民間でオルフィを捕まえることになった」という報道もなされ、荒垣副隊長はその会に探検団によるオルフィの捕獲作戦を止めるよう申し入れをすることに。しかし、会長の坂本という男は地元民しか見たことのないオルフィを、誰でも見られるようにするのが目的だと主張し、元大臣をはじめとした有力者の署名まで集めていた。優しい怪獣を見世物にしようとしていることや、ZATを馬鹿にされたことに怒った荒垣副隊長は、「何かあってもZATは出動しない」と言ってその場をあとにした。
坂本と喧嘩別れした荒垣副隊長だったが、もしもに備えて探検団の監視を指示。光太郎と北島隊員を現地に向かわせ、探検団を尾行させる。そして、光太郎たちは「オルフィを見た」と偽り、その隙に麻酔弾の弾を奪うのだった。だがその後、北島が足を捻挫してしまう。ひどく痛がる北島に、光太郎は先ほど奪った麻酔弾を痛み止めに使用することを想いつく。すぐに痛みが取れた北島だったが、突如興奮し暴れはじめてしまった。