9月5日 平成ウルトラセブン レモジョ星系人のテロリストが地球に潜入!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」9月5日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月5日」(1999年)。
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ボラジョ(完全体)と戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
『ウルトラセブン 1999 最終章6部作』は、オリジナルビデオとして1999年7月7日よりリリースされた。1994年3月21日に放送されたTVスペシャル『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』からはじまった、“平成ウルトラセブン”と呼ばれる作品群の1シリーズである。『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』、『ウルトラセブン 地球星人の大地』でウルトラ警備隊のメンバーだったカジ隊員が参謀に昇格して再登場。カジ参謀たち地球防衛軍の急進派が進める「フレンドシップ作戦」を主軸に物語が展開される。

1ヵ月前、地球に未確認飛行物体が墜落。その中にいた宇宙人が地球防衛軍基地に運び込まれる。彼によると、レモジョ星系人のテロリスト3体が生体兵器「ボラジョ」を地球に持ち込んだという。一方、ウルトラ警備隊の隊員でさまざまなメカを開発しているミズノ・タクマ隊員は最近、歯科医のサエコという女性に心惹かれていたのだが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

レモジョ星系人が地球に現れる

1999年9月5日は『ウルトラセブン 1999 最終章6部作』第3話「果実が熟す日」がリリースされた日です。1ヵ月前、南アメリカのペルー北東部に未確認飛行物体が墜落。地球防衛軍は現場に到着すると、宇宙人の焼死体を発見する。
ペルー北東部に墜落した宇宙人の生き残り。彼らは、囚人として護送されていたレモジョ星系人のテロリストだった。左からムーピョ、ゲイル、ポワン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
最近歯医者に通っているミズノ隊員は、担当のサエコという歯科医に惹かれ、毎日浮かれていた。そんなある日、日本のウルトラ警備隊に宇宙人の生き残りが運ばれる。なんと、その姿は人間とそっくりだった。彼らレモジョ星系人は擬態能力を持ち、地球防衛軍の研究員に擬態していたのだ。墜落したのはレモジョ星系人の囚人輸送機だった。テロリストを輸送していたレモジョ星系人だったが、逮捕されていた3体のテロリストが暴動を起こし脱走してしまったのだ。その3体は東京を目指していることが、生き残っていたレモジョ星系人から語られる。しかし、彼は「ボラジョ」という言葉を残して息絶えてしまう。

人間そっくりに擬態するレモジョ星系人だが、擬態には12~16時間の時間制限があるという特徴があった。ウルトラ警備隊はパトロールを強化し調査を開始。一方、カジ参謀はレモジョ星系人が市民に紛れて潜んでいる可能性があることを世間に発表する。自分たちがレモジョ星系人を探しているのだと知らしめることで彼らを焦らせ、誘き出そうとしたのだ。そんななか、サラリーマン風の男に擬態していたムーピョというレモジョ星系人は食料調達のため万引きをするも、警官に見つかる。驚いたムーピョは擬態が解かれ正体を現した。連絡を受け、逃走したレモジョ星系人の捜索を開始するウルトラ警備隊。すると、女性の悲鳴が聞こえる。ウルトラ警備隊はレモジョ星系人と遭遇したという、サエコを発見。彼女によると、レモジョ星系人は跨道橋から飛び降りて逃走したという。

レモジョ星系人を発見できず、帰還したウルトラ警備隊。シラガネ・サンシロウ隊長は、体機能が人間とほとんど変わらないレモジョ星系人が、跨道橋から飛び降りることができるのかと疑問に思う。シラガネ隊長は、サエコのことを疑っていたのだ。カザモリ・マサキ隊員はシマ・ケイスケ隊員らとともにレモジョ星系人が現れた場所を再調査するなか、単独行動をとってサエコが勤務する葉室歯科を訪れる。
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