あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月5日」(1999年)。
1ヵ月前、地球に未確認飛行物体が墜落。その中にいた宇宙人が地球防衛軍基地に運び込まれる。彼によると、レモジョ星系人のテロリスト3体が生体兵器「ボラジョ」を地球に持ち込んだという。一方、ウルトラ警備隊の隊員でさまざまなメカを開発しているミズノ・タクマ隊員は最近、歯科医のサエコという女性に心惹かれていたのだが……。
レモジョ星系人が地球に現れる
人間そっくりに擬態するレモジョ星系人だが、擬態には12~16時間の時間制限があるという特徴があった。ウルトラ警備隊はパトロールを強化し調査を開始。一方、カジ参謀はレモジョ星系人が市民に紛れて潜んでいる可能性があることを世間に発表する。自分たちがレモジョ星系人を探しているのだと知らしめることで彼らを焦らせ、誘き出そうとしたのだ。そんななか、サラリーマン風の男に擬態していたムーピョというレモジョ星系人は食料調達のため万引きをするも、警官に見つかる。驚いたムーピョは擬態が解かれ正体を現した。連絡を受け、逃走したレモジョ星系人の捜索を開始するウルトラ警備隊。すると、女性の悲鳴が聞こえる。ウルトラ警備隊はレモジョ星系人と遭遇したという、サエコを発見。彼女によると、レモジョ星系人は跨道橋から飛び降りて逃走したという。
レモジョ星系人を発見できず、帰還したウルトラ警備隊。シラガネ・サンシロウ隊長は、体機能が人間とほとんど変わらないレモジョ星系人が、跨道橋から飛び降りることができるのかと疑問に思う。シラガネ隊長は、サエコのことを疑っていたのだ。カザモリ・マサキ隊員はシマ・ケイスケ隊員らとともにレモジョ星系人が現れた場所を再調査するなか、単独行動をとってサエコが勤務する葉室歯科を訪れる。