1月21日 ウルトラマン80 少年が怪鳥をラジコン操作!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 1月21日(1981年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「1月21日」(1981年)。
飛行するバレバドンとウルトラマン80  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1980年4月2日より放送が開始された『ウルトラマン80』。中学校の教師であり、地球防衛軍の怪獣・怪事件の対策チームUGMの隊員でもある矢的 猛がウルトラマン80に変身。人間の憎しみや悲しみといったマイナスエネルギーが生み出す怪獣に立ちむかう。

武夫少年は、大切なゼロ戦のラジコンをなくしてしまう。しかし、残ったプロポを操作すると、怪鳥が現れた。怪鳥・バレバドンは、武夫の操作どおりに空を飛ぶ!
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

武夫少年が大切なラジコンをなくしてしまう

1981年1月21日は『ウルトラマン80』第41話「君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?」が放送された日です。小学生の武夫少年は、憧れていたゼロ戦の実物が展示されるイベントに訪れた。その勇姿に大興奮した武夫は、自分もゼロ戦を飛ばしてみたいと思い、ゼロ戦のラジコンを購入することを決意する。

しかし、ラジコンは12万円もの高額だ。そこで、武夫はお小遣いやアルバイトで得たお金を貯め、バスに乗らずに自転車を使うといったさまざまな節約術を駆使。1年半もの時間をかけて、ようやくゼロ戦のラジコンを購入することができた。

武夫は、自慢のゼロ戦でラジコンの競技大会に出場しようとしていた。人に見つからないように、技の練習をする武夫。そこに、猛とイトウチーフが通りかかり、彼らは顔見知りになる。しかし翌日、競技大会で武夫のゼロ戦は操縦不能になり、どこかに飛んでいってしまった。競技大会の会場にはUGMのカメラが設置されており、その様子を見ていた猛とイトウは心配して武夫のもとにやってくる。しかし、武夫は「ゼロ戦が操縦不能になったのは、昨日おじさんたちに会ったからだ」と八つ当たりをしてしまった。

ひどく落ち込み、不眠症になってしまった武夫。父親はラジコンのことを忘れるよう武夫に言うが、母親は父親に、「ラジコンが見つからなかったら、あなたのゴルフクラブも売ってください」と言い出した。武夫がゼロ戦に夢中だったように、父親もゴルフにご執心だった。そして母親は、「息子が命のつぎに大切なものをなくしたのだから、探すのを付き合いなさい」と父親に訴える。
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