あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月9日」(1980年)。
春から桜ヶ岡中学校に赴任した、新任教師の矢的 猛。彼の正体は、5年ぶりに地球に出現するようになった怪獣から人々を守るため、M78星雲ウルトラの星からやってきたウルトラマン80だった。UGMのオオヤマキャップにその心意気を気に入られた猛は、UGMに入隊するようスカウトを受け、それを承諾。こうして猛は教師、UGM隊員、ウルトラヒーローという三足の草鞋を履き、地球のために戦うことを決意するのだった。
新たな怪獣が現れる
翌日。昨夜の緊急出動が原因か、学校に遅刻してしまった猛。すると、今日も塚本という生徒が登校していないことに気づく。塚本は、登校拒否をしている生徒だった。猛は生徒たちに塚本を連れてくることと、もう遅刻をしないことを約束。放課後、猛は塚本の自宅を訪れる。塚本は、友人たちとともに私立の中学を受験したが、自分だけ落ちてしまい、それがきっかけで学校にこなくなっていた。塚本が、新しい友人ができるか不安に思っていると感じた猛は、「先に自分が相手を好きになれば、相手も自分のことを好きになってくれる」と説得するのだった。
そして翌日、猛は塚本を連れて学校にいこうとするが、目を離した隙に塚本がいなくなってしまった。探し回った結果、塚本を見つけられなかった猛は、彼が先にいったと考え、自分も学校に向かう。しかし、塚本は学校にきておらず、始業のチャイムが鳴ってしまった。