4月9日 教師とUGM隊員の掛け持ちに苦労するウルトラマン80(=矢的 猛)

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 4月9日(1980年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月9日」(1980年)。
ギコギラーと戦うウルトラマン80  ©円谷プロ PHOTO/講談社
すべての画像を見る(全6枚)
1980年4月2日より放送が開始された『ウルトラマン80』。中学校の教師であり、地球防衛軍の怪獣・怪事件の対策チームUGMの隊員でもある矢的 猛がウルトラマン80に変身。人間の憎しみや悲しみといったマイナスエネルギーが生み出す怪獣に立ちむかう。

春から桜ヶ岡中学校に赴任した、新任教師の矢的 猛。彼の正体は、5年ぶりに地球に出現するようになった怪獣から人々を守るため、M78星雲ウルトラの星からやってきたウルトラマン80だった。UGMのオオヤマキャップにその心意気を気に入られた猛は、UGMに入隊するようスカウトを受け、それを承諾。こうして猛は教師、UGM隊員、ウルトラヒーローという三足の草鞋を履き、地球のために戦うことを決意するのだった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

新たな怪獣が現れる

1980年4月9日は『ウルトラマン80』第2話「先生の秘密」が放送された日です。5年ぶりに現れた怪獣・クレッセントを撃破した矢的 猛=ウルトラマン80。ある夜、自宅でテストの採点をしていた猛はUGMから召集を受ける。新たな怪獣・ギコギラーが出現したのだ。猛たちUGM隊員は戦闘機のシルバーガル、スカイハイヤーで出撃。ギコギラーと交戦するが逃げられてしまう。猛は80に変身して追撃したかったが、この状況で変身すれば正体がバレてしまうため、断念するのだった。

翌日。昨夜の緊急出動が原因か、学校に遅刻してしまった猛。すると、今日も塚本という生徒が登校していないことに気づく。塚本は、登校拒否をしている生徒だった。猛は生徒たちに塚本を連れてくることと、もう遅刻をしないことを約束。放課後、猛は塚本の自宅を訪れる。塚本は、友人たちとともに私立の中学を受験したが、自分だけ落ちてしまい、それがきっかけで学校にこなくなっていた。塚本が、新しい友人ができるか不安に思っていると感じた猛は、「先に自分が相手を好きになれば、相手も自分のことを好きになってくれる」と説得するのだった。

そして翌日、猛は塚本を連れて学校にいこうとするが、目を離した隙に塚本がいなくなってしまった。探し回った結果、塚本を見つけられなかった猛は、彼が先にいったと考え、自分も学校に向かう。しかし、塚本は学校にきておらず、始業のチャイムが鳴ってしまった。
次のページへ 塚本が80の正体を察する
25 件