12月21日 ウルトラマンティガ 封印された鬼神を盗人が復活させてしまう!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 12月21日(1996年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月21日」(1996年)。
宿那鬼と戦うウルトラマンティガ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1996年9月7日より放送が開始された『ウルトラマンティガ』は、実写テレビシリーズとしては『ウルトラマン80』以来15年ぶりに放送された作品で“平成ウルトラマンシリーズ”第1作である。超古代の光を手にした特捜チームGUTS(ガッツ)の隊員、マドカ・ダイゴはウルトラマンティガに変身。地球平和連合TPCの一員として怪事件を調査しながら、怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げる。

かつて、鬼が封じ込められたという伝説が残る宿那山(すくなやま)。ある日、3人の盗人がお堂の中に祀られている刀を盗み出したことで、宿那鬼(すくなおに)が復活してしまう。現場に到着したダイゴは、窃盗団の男のひとりに乗り移った、宿那鬼を封印した剣豪・錦田小十郎景竜(にしきだこじゅうろうかげたつ)と出会う。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

お堂の刀が盗まれる

1996年12月21日は『ウルトラマンティガ』第16話「よみがえる鬼神」が放送された日です。宿那山にやってきた3人の男たち。彼らの目的は、この山にあるお堂に祀られた宝物を盗むことだった。お堂の中には剣豪の像が鎮座しており、さらに箱の中には刀が納められていた。3人のうち、伝説にくわしい上村という男は、刀だけは手をつけるのはよそうと提案する。しかし、リーダー格の男は拒否。刀も持ち出されることになる。その夜、地響きとともに山の中から巨大な手が出現。地元の老警官に目撃されるのだった。

通報を受けGUTSは現場に向かった。老警官は、この地方に伝わる伝説の鬼神「宿那鬼」が蘇ったという。一方、お堂を荒らした男たちは宿那山を出て食事をしていたが、上村は刀のことが気になって仕方がなかった。ひとりで車に戻った上村だったが、突然「愚かな奴らじゃ」という声が響き、身動きが取れなくなってしまう。そして、上村はその声に体を乗っ取られてしまうのだった。

一方、ダイゴたちは老警官たちからくわしい事情を聞いていた。宿那鬼の伝説とは、その昔、錦田小十郎景竜という剣豪に鬼神・宿那鬼が退治され、宿那山に封印されたというものだった。老警官によると、お堂には景竜の像と景竜が使った刀が祀られており、刀が盗まれたため封印が解かれてしまったという。すると、山の各所に巨大な手足が出現したのだった。
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