ほっくりとして甘い栗。
「芋・栗・南京(なんきん:かぼちゃ)」は、女性が好むといわれる秋の食材ですが、栗が好きな子も多いのではないでしょうか。
生栗をゆでてそのまま食べるのも美味しいものですが、長時間ゆでたり、鬼皮や渋皮をむいたりする手間がかかりますよね。
そのため今回は、生の栗よりも安く手に入り、手軽に使える甘栗を使った料理を3品ご紹介します。
子ども向けに食べやすくなるよう工夫していますので、栗が苦手だというお子さんにも試してみてくださいね。
その前に、栗そのものの豆知識をご紹介します。
栗の豆知識
「栗の〈種〉は美味しいですね!」といわれたら、びっくりするのではないでしょうか。
私たちが栗の実だと思っている部分は、じつは種です。
栗の中身と渋皮が種で、鬼皮が果肉、イガが皮なので、私たちは栗の種を食べていることになります。
種の部分を食べ、実を捨てているなんて、面白いですね。
ところで、甘栗の鬼皮はパリッと割れて、渋皮までもきれいに取れます。
それは、甘栗は中国原産の栗を使っていて、日本で収穫される和栗とは品種が異なるからです。
甘栗は、栗を水に漬けて鬼皮に切れ目を入れ、熱した砂利と糖蜜を使って炒り上げて作られています。
砂利と一緒に炒ることで中まで均一に火が通るので、ホクホクに仕上がります。
そんなほんのり甘くてほっくりとした食感の甘栗を使って、お子さんと一緒に料理を作ってみましょう。
「簡単甘栗きんとん」のレシピ
【材料】2人分
甘栗 120g
さつまいも 1本(約250g)
はちみつ 大さじ2
塩 ひとつまみ
※はちみつにはボツリヌス菌が含まれますので、1歳未満のお子さんには絶対に食べさせないでください。はちみつを砂糖大さじ2に変えて作ってください。
【お手伝いポイント】
さつまいもをつぶして、裏ごしするのを手伝ってもらいましょう。
【作り方】
1.さつまいもは皮をむいて小さめの角切りにし、水にさらしてザルにあげる。
2.鍋に1と水200ml(分量外)、塩を入れて中火にかける。
3.沸騰したらフタをして弱火にし、10分ほど蒸し煮する。
4.火が通ったらフタを開けて中火にし、水気を飛ばす。
5.さつまいもをつぶし、数回に分けてザルに入れて裏ごしし、鍋に戻す。
6.はちみつを加えて弱火にかけ、全体に均一になるように混ぜる。
7.器に盛り、甘栗をのせる。
おせち料理にもオススメ! 甘栗をきんとんで包んで、茶巾型に絞ると、重箱に詰めたときに見栄えがしますよ。