『母親になって後悔してる』ママは約半数 後悔を乗り越えたママたちの本音

タブー視される「母になって後悔」を乗り越えた 先輩ママからのエールも

コクリコラボ

母になって後悔する瞬間 【後編】

「母になって一度でも後悔したことがある」と回答したママに、具体的なエピソードを聞いてみました。

◆ママのキャリア

後悔する瞬間として多く挙げられたのが、ママのキャリアの問題です。

以前のコクリコラボの調査でも、妊娠や出産を機に退職、あるいは退職後に再就職したというママが全体の約半数という結果で、母親になるタイミングでキャリアをあきらめたママが多い実態が明らかになりました。

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今回も、こんな声があがっています。

・キャリアアップを断念した。社内で働きにくい。

・キャリア形成は子どもの成長を阻害しない範囲で考えなければならない。

・職場に復帰して昔の自分のように周りが忙しく出張や残業があったり、トラブル対応する中、自分はサポートがメインで定時に帰るとき。


再就職したり復帰したりしても、子どもがキャリアアップの阻害要因になっていると感じたときに後悔してしまいます。

ところでキャリアについて寄せられた声を詳しく見ていくと、セットになっているのが「夫」へのモヤモヤだということもわかってきました。

・元々成績もよく、それなりに評価をしてもらっていたが出産を機に時短勤務になって制限があるなか、仕事、家事、育児に追われた。一方で夫は時間に関係なく休日出勤、残業、夜勤、飲み会など基本的に時間の縛りがなく働けるので、羨ましく、また悔しくなった。

・出産せずに仕事で活躍している女友達が輝いて見えたとき、留学や残業を伴う仕事への転職を諦めたとき、夫の転勤にたびたび帯同し環境変化によるストレスを感じたとき。育児で大変な思いをしても職務経歴書には書けず、育児をメインで行っていない夫のほうが社会的に評価されていると感じるとき。


出産を機に夫も「父親」になったはず。それなのに子どもが生まれる前と同じように仕事をしている姿を見ると、「どうして私だけ……」とモヤモヤした気持ちになったり、「子どもがいなかったら……」と想像したりしてしまうママの気持ちはよくわかります。

◆あともどりできない漠然とした不安

「母親になる」ことの怖さは、後戻りできないところにあるともいえます。明確な理由がなくても、漠然とした不安に襲われて後悔するというママも少なくないようです。

・ちゃんと子どもを育てられるか。自分のこともできていないのに子どもを育てられるか。

・1人目の妊娠がわかったときです。「母親になるんだ」と認識した瞬間、自分以外の人間の人生の責任を持つなんて私には耐えられない! なんで母親になろうと思っちゃったんだろう! と後悔しました。

・後悔というより、世の中の暗い出来事や情勢、値上がりなどで、後戻りができない怖さ、途中で放り出せない怖さを感じることがあります。

母親になる前の自分と比べてしまうこともあります。

・自分の好きなことだけをして、夫とも友達とも楽しく、とにかく自由に過ごしていたころを思い出すと懐かしすぎて。ときどきふと思ってしまいます。

・一人で出掛けても、お迎えの時間、下校の時間などが気になる。家にいても子どもの習い事の時間、食事の時間、入浴の時間などを気にして、常に時間に追われている感じがする。結局、自分がしたいことが終わらなかったり、したかったことがなんだったのか、わからなくなったりして悲しくなってくる。


育児中は子ども中心に考えて自分のことは後回しにする癖がついてしまうママが多いようです。筆者も母親になっていちばんきついのは、自分の時間が途中で中断されること。何度も繰り返されると、自分のしたいことがなんだかわからなくなる気持ち、よくわかります。

この気持ちを乗り越えるには?

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