この気持ちを乗り越えるには?
座談会では「母親になった後悔」を乗り越えたというママに話を聞くことができました。
・当時「かわいいのは今だけだよ」「大変な時期は終わるよ」などといわれても響かなかった。今思えば「母親ならこうしなければいけない」と自分に制限をかけていた。一人の時間を作ったり、嫌な気持ちをノートに書くことで「私って今こういう思いがあるんだな」と向き合えた。「大変なのは今だけ」という言葉は、自分に我慢をさせるだけ。自分の気持ちと向き合う時間が必要だと思う。(小5男の子、小3男の子、年長女の子、2歳男の子のママ)
こちらのエピソードを紹介してくれた4人の子のママも、2人目までは子どもに怒鳴ってしまったり「こんな人生じゃなかったのに」と思ったりしたそう。思いをノートに書き、コーチングや心理学などを学ぶことで自分と向き合えて乗り越えられたそうです。
・子どもを産んだのでママと呼ばれているが、ステレオタイプのママではないし、そうはなれないと思っている。苦しい状況のときは、思いをノートに書いた。今は利用している幼児教育のサービスで愚痴を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりする機会があるので助かっている。(2歳女の子のママ)
こちらのママは後悔とまではいかないものの、自分の母親像に悩んで模索していた時期があったそう。前出のママと同様、思いをノートに書くなどしてため込まずに客観視するのはいい方法かもしれませんね。
「母親になって後悔」をタブーにしない社会に
さまざまなエピソードをご紹介してきました。『母親になって後悔してる』がたびたび論争を巻き起こすのは、この言葉に「タブー」を感じるからではないでしょうか。「もう産んで母親になったのだから、今更言っても仕方がない」「この言葉を言うことは、子どもを否定することになり、子どもをひどく傷つける」といった意見です。
しかし今回の調査で感じたのは、ママが感じている「後悔」の裏にあるのは、ママだけの問題では決してないということです。「後悔」をタブーとして抑圧しても、誰も救われることはありません。
むしろ語ってもらうことで社会の抱える問題が見えてくるように思います。同じような思いを抱えるママが本記事を通して、「自分だけじゃないんだな」と孤独な気持ちから解放され、少しでも前を向けることを祈ります。
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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