【限界ごはん】「土日はごはんを作らない」というコウケンテツの選択の理由

コウさん：ちなみにこの提案は、妻からでした。「土日は作らなくていいんじゃない？」と彼女が言った瞬間、僕は「その手があったか！」、と。

この考えに至らなかったのも、「ごはんを毎日作らなければいけない」と、僕が「しなくてはいけない」と思い込んでいたからです。

そして効用もあって。土日作らないことで、新たに料理を作りたくなる気持ちが湧いてくるんです。

──ごはんの準備は毎日毎日、終わりがないからあえて休養を入れるということですよね。他にもアドバイスがありますか？

コウさん：自分の「好きなものを大切にする」ですね。と、言うのは最近、妻がK-POPにハマり、そのおかげでわが家の空気がちょっと変わりました。

最初は、新しい気晴らしという感じでしたが、なんと今では妻は韓国語を習いにいくほどに熱心で、実は僕も一緒のレッスンを受けに行っております（笑）。

レッスンのある日は、あえて仕事はしません。そして二人揃って、何年ぶりだろう？　外でお茶を飲んだり、一緒に勉強したり。共有できる時間を持つことで、これまで話せなかったことも話せるし、何より楽しい！

パートナーと共通の何かを楽しむ時間を持つことは、家庭の風通しをよくするためのタスクとしてやっていただきたいぐらいに思っています。

もちろん、それがなかなか難しい場合もあると思います。それならば、お互いがそれぞれの自分の時間を大事にするのはどうでしょうか？　自分の好きなことをする時間を確保することで、相手の時間も大切にして、家庭を風通しよくするという方法です。

「この日、私はコンサートに行くからね」、「では別のこの日、僕は飲み会に行くね」など、お互いの好きなことを尊重し合えば、自分の好きなことも罪悪感なしで楽しめるし、リフレッシュできますよね。

家庭の家事問題は、正論をぶつけたり、正面から議論したりしても解決しないこともあります。むしろ、その方が多いから、自分で自分の機嫌を取るというか、ガス抜きをすることで、自分のメンタルを守ってくださいね。

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コウさんのインタビュー最終回となる次回６回目は、「子どもが戦力になるお手伝いのヒント」と、家族の時間について、お話しいただきます。

取材・文／上坂美穂
撮影／土居麻紀子

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（※６回目は2023年８月18日公開。公開日までリンク無効）