スポーツ嫌いな子どもでもドハマリ 運動遊びのおすすめゲーム5選!

「JUMP‐JAM」監修者 千葉工業大学創造工学部・引原有輝教授 #3~「運動遊び」実践編~

千葉工業大学創造工学部教授:引原 有輝

自宅でも公園でも親子で楽しめる運動遊び3選

これまでご紹介したゲームは、集団遊びを前提としていますが「今は、習い事や塾などで放課後も忙しい子どもが多く、外遊びに必要とされる『さんま(空間・仲間・時間)』の確保が難しいことも多い」と話す引原教授。

そこで、親子や少人数でも楽しめる運動遊びについても教えてもらいました。

【キャップいっき打ち】
2人で向き合い、右足を一歩前に出して足の内側の側面同士をくっつけます。そして左手の甲に、ペットボトルのキャップを平らな面を下にして乗せ、右足を離さずに、右手や体を使って相手のキャップを落とせたら勝ちです。

バランスと駆け引きの勝負を楽しんで。勝ったら10ポイント、足が離れてしまったらマイナス5ポイントなどとポイント制にしてもいいですね。

【イライラ桜(紙)吹雪】
少し先ですが、「桜の季節に親子でぜひ試してほしい」と引原教授が話すのが、ヒラヒラと舞い落ちてくる桜の花びらを、片手で何枚とれるかという遊びです。花びらは予測不能な動きをするため、意外と摑むのが難しいのだとか。

「息子が小学生のころ、多くとれた人が今日の夕飯を決められるというルールでよく遊びました。息子はいつも必死でやっていましたね(笑)」(引原教授)

花びらを折り紙に変えて、親が椅子の上などから散らしてもOK。床に散らばった紙吹雪は、「誰が多く回収できるか」とすれば、片付けも楽しめること間違いなし。これからの季節は、公園で落ち葉を使ってもいいですね。

「遊びって、考え始めたら無限にあるんです。子どもは基本的に『面白い』と思えば何にでも飛びつきます。効果や意味などを難しく考えず、ぜひお子さんといっしょに考えてみてください」(引原教授)

ときには仲間と相談しながら能動的に遊びを作っていく経験が、主体性や創造力、自己効力感、コミュニケーション能力、問題解決力など、多くの力を養うことにつながっていく。

「遊び」という子どもにとっては当たり前と思われている活動の中には、さまざまな力を伸ばす機会であふれていると引原教授は話します。

運動遊びプログラム「JUMP‐JAM」は、現在は東京都内の児童館で実施されていますが、ゆくゆくはエリアを広げたり小学校への展開も考えられているそう。

児童館がないエリアにお住まいの方も、HPや、自宅でも楽しめるようアレンジした遊びを紹介する動画『おうちでJUMP‐JAM』などをチェックして、運動遊びの楽しさと効果をぜひ体感してみてください!

取材・文/稲葉美映子

引原有輝(ひきはら・ゆうき)
千葉工業大学創造工学部教育センター/創造工学研究科デザイン科学専攻教授。博士(体育科学)。専門分野は発育発達学、健康体力学、行動科学。2009年から2021年まで東京都教育庁主導の統一体力テスト分析委員会委員を歴任。現在は、厚生労働省e‐ヘルスネット情報専門委員、習志野市スポーツ推進審議会委員。LEGO®SERIOUS PLAYトレーニング修了認定ファシリテータ。遊びを通じて子どもの心身の成長を支援することを目的に、2019年に一般社団法人ファンプレイヤーを設立。
ファンプレイヤー

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ひきはら ゆうき

引原 有輝

千葉工業大学創造工学部教育センター教授

千葉工業大学創造工学部教育センター/創造工学研究科デザイン科学専攻教授。博士(体育科学)。専門分野は発育発達学、健康体力学、行動科学。 2009年から2021年まで東京都教育庁主導の統一体力テスト分析委員会委員を歴任。現在は、厚生労働省e‐ヘルスネット情報専門委員、習志野市スポーツ推進審議会委員。LEGO®SERIOUS PLAYトレーニング修了認定ファシリテータ。 遊びを通じて子どもの心身の成長を支援することを目的に、2019年に一般社団法人ファンプレイヤーを設立。 ●ファンプレイヤー

千葉工業大学創造工学部教育センター/創造工学研究科デザイン科学専攻教授。博士(体育科学)。専門分野は発育発達学、健康体力学、行動科学。 2009年から2021年まで東京都教育庁主導の統一体力テスト分析委員会委員を歴任。現在は、厚生労働省e‐ヘルスネット情報専門委員、習志野市スポーツ推進審議会委員。LEGO®SERIOUS PLAYトレーニング修了認定ファシリテータ。 遊びを通じて子どもの心身の成長を支援することを目的に、2019年に一般社団法人ファンプレイヤーを設立。 ●ファンプレイヤー

いなば みおこ

稲葉 美映子

ライター

フリーランスの編集者・ライターとして旅、働き方、ライフスタイル、育児ものを中心に、書籍、雑誌、WEBで活動中。保育園児の5歳・1歳の息子あり。趣味は、どこでも一人旅。ポルトガルとインドが好き。息子たちとバックパックを背負って旅することが今の夢。

フリーランスの編集者・ライターとして旅、働き方、ライフスタイル、育児ものを中心に、書籍、雑誌、WEBで活動中。保育園児の5歳・1歳の息子あり。趣味は、どこでも一人旅。ポルトガルとインドが好き。息子たちとバックパックを背負って旅することが今の夢。