子どもが起きて泣き叫ぶ「夜驚症」 寝室の明かりを消すなど症状改善策を小児科医が解説

小児科医・ふらいと先生に聞く「夜驚症」 #2 夜驚症での受診のタイミングと改善策

小児科医・新生児科医:今西 洋介

「夜驚症」が理由での受診はしてよいのでしょうか?  写真:アフロ

「ふらいと先生」の名でTwitterのフォロワー14万人以上の、小児科医・新生児科医の今西洋介先生に聞く「子どもの夜驚症」。

1回目では、夜驚症の子どもに対し、寝室の中の危険なものを排除した上で、過度になだめることなく、落ち着いて見守ることと、「夜驚症」は成長とともに自然に収まっていく症状ということをお話しいただきました。

とはいえ、あまりにも頻度が高く、また興奮状態が長いときはどう対処するべきなのでしょうか? 受診をするべきか、否かのポイントと、家庭でできる症状改善方法について、今西先生に解説してもらいました。

(全3回の2回目。1回目を読む

今西洋介(いまにし・ようすけ)
小児科医・新生児科医、小児医療ジャーナリスト。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。
SNSを駆使し、小児医療・福祉に関する課題を社会問題として社会に提起。一般の方にわかりやすく解説し、小児医療と社会をつなげるミドルマンを目指す。3姉妹の父親。
X(旧Twitter)ではふらいと先生(@doctor_nw)としてフォロワー数は14万人。

受診を考えるべき目安は?

──前回では、夜驚症は成長とともに収まるということをお話しいただきました。これを聞いて、安心をした親御さんも多かったと思われます。一方で、毎晩のように泣き叫び、これが1時間も同じ状態が続くというお子さんもいます。頻度が高い場合は、受診を考えてもいいのでしょうか?

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