4:メモをすること自体忘れる人はアレクサに音声で指示
バタバタしているうちに家を出る時間が迫っていた。今すぐメモしないと忘れそうなのに両手がふさがっていてメモできず、10分後には忘却の彼方へ──。
こんな人には、音声認識のAIスピーカー「Alexa(アレクサ)」が強力な助っ人に。アレクサは、「アレクサ、○○して」と事前に口頭で指示をすれば、アラーム、タイマー、買い物、予定などを管理してくれます。
「事前にアレクサへ頼んでおけば毎日決まった時間に『家を出る30分前です』、『お風呂に入る時間です』などとリマインドをかけてくれるので、一日のスケジュールが乱れずにすみます。
また、連絡帳にぞうきん持参のお知らせを見たらその場ですぐ『アレクサ、○月○日にぞうきんを持っていくって、リマインドして』と伝える方法も。
メモをしようと思いつつ後回しにしてしまいがちなADHDタイプにとっては、思い立ったらすぐその場でリマインドをお願いできるのは最強のライフハックです」(沢口さん)
また、子どもに話しかけられた瞬間に現在進行中の作業を忘れがちな人も、とっさに「アレクサ、30分後に○○の続きをするってリマインドして」などをお願いすると、スムーズに作業に戻ることができます。
5:親子でリマインドし合う
上記のツールは、1つだけでなく2つ、3つと組み合わせ、何重ものチェックをしているというママは多数。加えて、親子で確認し合うという人も。
「最初は子どもに頼ることに抵抗がある人もいますが、『ママ、忘れっぽいから、出かけるときに鍵を持っているか確認してくれる?』などと頼めるようになったらミスが減ったというママも。
なかには自発的に、『ママ、明日は授業参観だよ。覚えている?』とリマインドをかけてくれる子どももいるようです。親子でADHDの場合、一緒に忘れ物確認をするなど、お互いに助け合って学校生活を乗り越えていくという人も多いです」(沢口さん)
最後の砦は、家族からのフォロー。親子で“ミス撲滅大作戦”を掲げて、楽しく協力し合えれば、よりいっそう絆は深まるかもしれません。