発達障害ママに聞いた! 子育ての「うっかり」に役立つ便利アイデア5選

発達障害ママの子育て #3~ママたちのライフハック 抜け漏れ対策編~

ライター:桜田 容子

〈精神科医・司馬理英子先生から〉

目に付きやすい場所に大きなホワイトボードを置き、やるべきことや予定を“見える化”して家族全員で共有する──。この方法は私も強くおすすめします。

こうしたツールを使って、できれば家族と一緒に「今日や明日の予定を確認する時間」、「段取りを決める時間」を10分でも確保する習慣をつけると、さらに抜け漏れミスは防げるでしょう。

日々のスケジュールを決める際には、睡眠時間も高い優先度で確保してほしい。ASDタイプ、ADHDタイプは、そうでない人よりさらに脳を酷使する傾向があります。そのため、睡眠によって脳と体を休める必要があるのです。

特にADHDタイプには睡眠時間を多めに必要とする人も多いと言われており、睡眠時間がいつもより足りないだけで集中力が途切れ、ミスにつながりやすくなります。

子どもが乳幼児ならお昼寝した隙に家事を行うのではなく、ぜひ仮眠を。夜も手が空いたら動画などの一人時間を楽しむのもいいですが、できれば22時か23時には就寝して、遅くとも7時には起きるなど、規則的な生活を送るように心がけましょう。

取材・文/桜田容子

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【取材協力】
司馬理英子(しば・りえこ)PROFILE
司馬クリニック院長。精神科医。医学博士。1983年渡米し、アメリカで4人の子どもを育てる傍ら、ADHDについて研鑽を深める。97年、東京都武蔵野市に発達障害専門のクリニック「司馬クリニック」を開院。中学生までの男女と、高校生と大人の女性の治療を行っている。著書多数。

女性のための発達障害コミュニティ「Decojo(デコジョ)」
発達障害を持つ女性同士で作った、発達障害当事者女性のためのコミュニティとして2017年に発足。2023年4月時点で会員数は1000人以上。オンライン・オフライン含め100回以上の当事者会を行い、これまで参加した女性は1000人以上。診断の有無に関わらず、生きづらさを感じている、前進したい、仲間がほしい女性であれば参加ができる。沢口千寛さんの公式LINEでは、発達障害当事者を中心に、自己肯定感を高めたい人に向けてセルフケアやセルフラブの講座を伝えている。

【関連サイト】
司馬クリニック
発達障害当事者コミュニティ「Decojo」
沢口千寛さん公式LINE

女性の発達障害に長年たずさわってきた精神科医の司馬理英子先生。新刊『女性の発達障害 困りごとにどう向き合うか』(講談社)では、発達障害について基礎から解説し、生きづらさの原因や、家族と過ごしやすくなるための助言が詰まっている。
Decojo代表の沢口千寛さんの著書『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』(翔泳社)。仕事、子育て、人間関係など、Decojoに参加した発達障害当事者女性のナマの声と、改善できるアイデアが満載。
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しば りえこ

司馬 理英子

Rieko Shiba
精神科医・司馬クリニック院長

精神科医。司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部、同大学院卒業。1983年渡米し、アメリカで4人の子どもを育てる傍ら、ADHDについて研鑽を深める。 97年、ADHDをなじみ深いキャラクターになぞらえて解説した『のび太・ジャイアン症候群』(主婦の友社)を出版し、話題に。同年、東京都武蔵野市に発達障害専門のクリニック「司馬クリニック」を開院。中学生までの男女と、大人の女性の治療を行っている。 『ママのピンチを救う本 わが家やみんなADHD!?』(主婦の友社)、『女性の発達障害 困りごとにどう向き合うか』(講談社)など著書多数。

精神科医。司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部、同大学院卒業。1983年渡米し、アメリカで4人の子どもを育てる傍ら、ADHDについて研鑽を深める。 97年、ADHDをなじみ深いキャラクターになぞらえて解説した『のび太・ジャイアン症候群』(主婦の友社)を出版し、話題に。同年、東京都武蔵野市に発達障害専門のクリニック「司馬クリニック」を開院。中学生までの男女と、大人の女性の治療を行っている。 『ママのピンチを救う本 わが家やみんなADHD!?』(主婦の友社)、『女性の発達障害 困りごとにどう向き合うか』(講談社)など著書多数。

さくらだ ようこ

桜田 容子

ライター

ライター。主に女性誌やウェブメディアで、女性の生き方、子育て、マネー分野などの取材・執筆を行う。2014年生まれの男児のママ。息子に揚げ足を取られてばかりの日々で、子育て・仕事・家事と、力戦奮闘している。

ライター。主に女性誌やウェブメディアで、女性の生き方、子育て、マネー分野などの取材・執筆を行う。2014年生まれの男児のママ。息子に揚げ足を取られてばかりの日々で、子育て・仕事・家事と、力戦奮闘している。