【妊娠中の出血】は少量でも病院に連絡を! 産科学界の名医が解説

産婦人科医・安達知子先生に聞く「妊娠中に注意したい症状」 #1 妊娠中の出血について

総合母子保健センター 愛育病院 名誉院長:安達 知子

妊娠中の出血は危険のサインであることも。  写真:アフロ
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妊娠中の身体は妊娠前とは大きく異なります。例えば少しの性器出血も、そのまま様子を見ていいのか、病院に連絡したほうがいいのか、判断に悩むもの。

そこで、妊娠中に出血が起こる理由や対処法などについて、愛育病院名誉院長・産婦人科医の安達知子先生に解説していただきました。

1回目は妊娠中の出血についてです。


(全3回の1回目)

安達知子(あだち・ともこ)
総合母子保健センター 愛育病院名誉院長。東京女子医科大学客員教授。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。米国ジョンズ・ホプキンス大学研究員、東京女子医科大学産婦人科助教授を経て、2017年より愛育病院院長、2022年名誉院長に就任。日本の産科学界を担う中心的存在の一人。

少量の出血でも心配なら病院へ連絡を

まず伝えておきたいのが「出血の量に関係なく、心配であれば医療機関に電話してもらってかまわないこと」です。

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